変異株の登場から、さらに拡大が止まらない新型コロナウィルス。
4都府県の3回目の緊急事態宣言発令に加え、近隣県も対策強化を図るなど、生活や行動への制限や抑制を求められています。
都度、要請内容に異なる点があるとはいえ、緊急事態宣言の発令は、私たちの生活へ少なくない影響をもたらしています。
そのことが、犬や猫をはじめとしたペットたちに思わぬ影響を与えている可能性があります。愛玩動物救命士の目からお話させて頂きます。

休校や外出自粛はペットにもストレス?

というのも、以前、知人の獣医師から、こんな話をされました。

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最初の緊急事態宣言で子どもたちの学校で休校が決まった後、いつもいない時間帯に子どもたちが家にいることで、ペットのウサギがストレスを感じているみたい。
最初の数日間はそんなでもなかったのに、ふと気付くといつもイライラしているし、通常よりも頻繁に子どもたちがおやつとかをあげているから、太ってしまったようで・・・。
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と飼い主さんから相談されたというのです。

確かに、休日や年に数回長期休みがあるとはいえ、子どもたちがずっと家の中にいる、という状況はなかなかないものです。
それが、学校は休みなものの新型コロナウイルスの影響で外に遊びに行くことも悩ましく、そうなるとペットたちもいつもとは違う空気にストレスを感じている可能性はあります。

私たちには状況がわかりますから対処のしようはいくらでもありますが、ペットたちにはわかりません。
いつもはいない時間帯、日数、家族が家に一緒にいる。
これは人間からしてみると「いつもは一緒にいれられないからこの機会にたくさん遊んであげよう」という考えになるかもしれませんが、個体によってはそんな状況を受け容れられない場合もあります。

ペットたちにしてみたら「なんでいつもいるの?ゆっくり休ませてよ!!」と思ってしまい、食欲不振に消化不良による下痢、もしくはイライラして怒りやすくなる、ストレス発散のために自分の毛を毟る、足先などを舐め続けて出血してしまったりと、様々な問題を引き起こしかねません。

新型コロナウィルスとの生活はいつまで続くかわかりませんが、もし、すでにそのような症状がペットたちに見られる場合には、そっとしておく時間をいつもより意識して取ってあげましょう。
まだ症状が見られない子たちであっても、油断は禁物です。
前述したように、いつもよりおやつをもらう機会が増えている可能性がありますから、便の状態や体重の変化にも気を配るようにしましょう。

前足を咬む犬

 

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