今日、猫のくしゃみで人へのコロナ感染が初めて確認された、というニュースがありました。
2021年8月タイ南部での事例で、研究チームはネコから人への新型コロナ感染が確認されたのは初めてとしています。
当初から、猫では容易に感染する、と言われてきました。
しかし、ほとんどの場合が無症状であり、大型ネコ科動物であるライオンやトラなどで軽い呼吸器症状がみられる程度、とされていました。
ですが、昨年年明けには「猫もコロナに感染、無症状でも肺にダメージが残っている可能性」というニュースもありました。
日本の研究チームによると、ウィルスは主に鼻や気管で増殖し、発熱やせき、くしゃみといった症状は観察されなかったものの、肺にはウィルスが検出されなくても炎症があり、4週間後も残っていたと発表されました。
同時に「飼い主が知らない間に、飼い猫の呼吸器に損傷が生じている可能性がある」と、感染予防を呼び掛けました。
新型コロナにかかった人の一部には、息苦しさなどの後遺症を経験している報告もあり、この発表はこうした後遺症のメカニズムの解明にも役立つかもしれないとしています。
知らないうちに愛猫が苦しんでいるかも
継続している新型コロナウィルス感染症の流行に、私たちも慣れが生じてしまい、油断している部分もあると思います。
もし、自分の飼い猫が知らない間に新型コロナウィルスに感染し、肺を傷つけてしまったとしたら・・・・。
しかも、苦しくても言葉で伝えられない動物たちがそんなことになってしまったら・・・・。
猫を飼っている私にしてみると、本当に怖いことです。
飼い主の感染が猫の生命と安全を脅かす事態に
ここで問題になるのが、飼い主が新型コロナウィルス感染症にかかってしまうと、もし、その間に猫たちが緊急性の高いケガや病気を患っても、診察してもらえない可能性が高いことです。
もちろん飼い主の入院ともなると、預かり先を見つけなくてはいけないものの、なかなか難しいでしょう。
もし、飼い主が自宅療養となっても、その間は新たなる感染を防ぐために、外部との接触は可能な限り控えなくてはいけません。
実際に動物病院において、新型コロナウィルス感染者の飼っているペットの診察を控えるといった事例は起きています。
今回のタイ南部の事例も、感染した人の飼い猫も検査のため動物病院に送られ、検体を採取する際に猫が獣医師に向かってくしゃみをしたといい、獣医師は数日後に感染が確認されたそうです。そしてその猫の検査結果も陽性だったそうです。
「じゃあ万が一が起きたらどうしたらいいんだ!!」と思われると思いますが、これが現実です。
だからこそ飼い主が感染しないようにしなくてはならないのです。
新型コロナウウィルスに感染することで、どれほどの影響が出てくるのか。危機管理の一環として、今一度考えてみましょう。
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