東日本大震災から13年を迎えましたので、ペット災害危機管理士(R)と災害について見直していこうと思います。
今回は素早い避難のための持ち出し品について確認していきましょう。

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東日本を襲った震災から13年を迎えましたので、ペット災害危機管理士(R)と災害について見直していこうと思います。 ペットを飼っている人たちの災害への危機感は、こ...

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「持って避難するもの」と「後々回収しに来るもの」を分けよう

現在、避難グッズを用意している飼い主の中で、実際に持って避難場所まで行ってみた方はどれほどいるでしょうか。
人用の避難グッズを女性が持てるMax重量の8Kgとしてみましょう。
そこに、飼っている犬猫の重量(体重+クレートなどの重さ)と、ペットの避難グッズの重さ、仮に2kgとしてみましょう。
これを合計してみてください。
その状態で、「歩いて」避難場所まで避難することを想像してみてください。

ペットを飼っている人の中には、大多数、車での避難を想定している方々がいらっしゃいます。
しかし、車で避難可能なのは、道路が走行可能で、渋滞が起きていないことが前提。
水害により道路が冠水している、地震によって液状化や地割れが起こり、道路が寸断され走行できない状況を想定していますか?

そうなると、極力避難グッズを軽量化するしかありません。
通常は、飲料水であれば500mlを3~4本程度、乾パンや缶詰などの食料、軍手や防災ずきん、懐中電灯、防寒具などを準備しておくよう言われていますし、購入することができる避難グッズもこのような内容物になっています。
だからこそ8kg、10kgという重量となってしまうのです。

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では、どのように軽量化を図るのか

一番手っ取り早いのは、持って逃げる水の量を減らすことです。
とはいえ、水は非常に重要なもの。
そこで、「携帯型浄水器」がお勧めです。
必要最低限の水を持ち、あとは雨水などを浄化できる携帯型浄水器を活用して、その場で飲み水を確保するのです。
また、乾パンや缶詰の代わりに、栄養調整食品などを持ち出し袋に入れておくのもいいでしょう。

もちろん、ペット用の持ち出し袋もなるべく軽量化を図りましょう。
フードは1日一食分、水はやはり携帯型浄水器でその場で確保、ただし、ペットシーツなどは様々な場面で活用できる可能性があるので少し多めに、ストレスで食が細くなる場合も考えられますので、ウェットフードも用意してください。ウェットフードは水分補給にも適しています。

それらを、まずは推奨通り3日分、持ち出し袋に入れてみましょう。
それでも重いと感じるなら、思い切って1日~2日分に減らします。
そして、「取りに帰る」ことを想定して、クーラーボックスなど密閉できる箱状のものに保管しておきましょう。
もちろん、車のトランクなどに分散して備蓄しておいても良いでしょう。

ペットを飼っている人は「率先避難者」になれる

避難に踏み切れない状況を打ち破り真っ先に避難をし始める人を「率先避難者」といいます。
率先避難者は避難に弾みをつけ、避難するかしないか迷う膠着(こうちゃく)した状況を変え、周囲を「避難するんだ!」という雰囲気に向かわせることができる重要な役割を果たす、という専門家もいらっしゃいます。
ペットを飼っている人は率先して避難を開始することで、周囲の人たちの命を間接的に助けることが可能ということです。

忘れてはいけないのは「外出先」での被災の時にどうするか

外出先で被災すると、多くの人が家族の安否を気にして、自宅に戻ろうとします。
ペットを飼っている人ももちろん同じです。
もしかすると、自力で家から避難することのできない犬や猫を飼っている人のほうが、その傾向は強くなるかもしれません。
しかし、危険を冒して自宅に戻り、被害が拡大しては元も子もありません。
救助にあたる人たちをも危険にさらす結果に繋がります。

自宅に戻ることが可能なのかどうか、まずは正しい情報を収集すること。
つねに情報は更新し続けること。
これにはご近所さんとのネットワークが有効活用できます。
日頃からご近所同士のつながりを形成し、非常事態にお互いをサポートできるようにしておくのも重要です。

ともあれ、忘れてはいけないのは、その一瞬の判断が自分の命、ペットの命を左右する可能性がある、ということです。
自分の行動が、多くの人に影響する可能性を考え、広い視野で、災害と避難について考えられるようにしていきましょう。

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