気象庁震度階級では最も大きい震度7に2度襲われた熊本地震から、今年で7年となります。
毎年のように日本のどこかで災害が起き、皆さんの防災への意識もかなり変わってきています。
とくにペットを飼われている人たちの意識は、年々大きく変わってきたと思います。
起きた災害を過去のものとするのではなく、その教訓を今後にどう生かしていくのか、ペット防災マスターと今一度一人ひとり考えてみましょう。
防災に取り組んでいることを過信しない
例えば、大きな地震が起きた場合、家具の転倒などによって怪我などをしないように、固定することが勧められていますよね。
しかし、絶対に倒れない!とは言い切れないわけです。
ですから、2重3重で対策を取らなくてはいけません。
まずは、大きな揺れがおきた際、どこに逃げ込むのかを想定します。
その時に、周囲に家具がどのように配置されているのか確認しましょう。
そして、逃げ込んだ場所から玄関までの間にどのような家具があるのか、その家具は万が一倒れた時に避難の妨げになり得るかを考えます。
もちろん、ペットの寝床などの周りも一緒に確認しておきましょう。
揺れと同時にペットを保護できればいいのですが、いる場所によってはそれが難しく、ペットも自分が落ち着くことが出来る寝床付近に戻ることが予想されるためです。
家具を固定しているから大丈夫、と考えるのではなく、固定していても倒れるかもしれない、と想定して室内を見回してみましょう。
我が家ではなるべく膝より高い家具は置かないようにし、素材もなるべく軽いものを選ぶようにしていました。
また、犬や猫の寝床は部屋の真ん中より少し出入口寄りに配置し、避難時に使いたいクレートなどはドア付近に設置、もし避難する必要がある場合に、部屋の奥から玄関に向けて避難の準備をしながら移動できるよう工夫していました。
隙間時間に避難のシミュレーションをしてみる
通勤、通学中といった移動時間に、「災害イマジネーション」をしてみるのもいいでしょう。
「災害イマジネーション」とは、その名の通り、災害をイメージすること。
イメージしないことには備えることも難しい!さらにはそれを形にすることはさらに難しいことです。
ですから、
●電車に乗っているが今地震がきたらどうしたらいいのか
●地下鉄の駅にいるが今ここで火災が起きたらどう避難すればいいのか
●出先で災害に巻き込まれたらどこにいけばいいのか
など災害イマジネーション力を高める努力を日頃からしておくと、自然と意識の切り替えができるようになっていきます。
防災減災は継続していって初めて効果が得られるものです。
とはいえ、常に意識することは難しいですし、日頃からきちんとしてる!と思っていても、予想以上の被害に見舞われた時に、その”きちんとしていること”が通用するとも限りません。
相手が自然である限り、万全という言葉は存在しないことを忘れないことも重要です。
日常生活の中で、災害・防災を意識させるものは多数存在しています。
海抜を表す表記や災害時に緊急車両専用になる標識などを見かけた時に、「今何か起きたら自分はどうするか、ペットをどうするか」をイメージしてみてはいかがでしょうか。
災害発生時、自身や家族、大切なペットの身を守り、非常時を生き抜いていくためには?
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