毎日のように熱中症警戒アラートが発令されていますが、皆様熱中症対策は大丈夫ですか?
実は我が家、エアコンを導入して初めての夏を迎えています。
今までなかったの?と驚かれることもありますが、暖房機器はばっちりですが、もともと夏の暑い時期が短いこともあってか、東北地方、とくに青森県や岩手県ではエアコンの普及率が低いのだとか。
さらには、太平洋地域はヤマセの影響で気温が上がらない年、「夏が来なかった年」と表現されることもあることは事実。
とはいえ、直近のこの暑さは異常なことでもありますから、エアコンの導入や冷風機の活用など、人もペットも熱中症に注意してほしいと思います。
さて、今回はそんな熱中症について、基本の予防法を愛玩動物救命士と再確認してみましょう。
実は先日、ペットカートに犬を連れて歩く飼い主さんが、必死にハンディファンを犬に向けているのを見て、ちょっと惜しい!と思ってしまったのです。
私たちが扇風機の風を涼しく感じるのは、風を身体にむけて直接あてることで、身体の表面の温度の高い空気を動かすため、と考えられています。
また、扇風機の風を受けることによって、体の表面の水分が蒸発しその際に、気化熱を奪っているため、涼しく感じるとも言われています。
しかし、犬の汗腺は肉球にしかなく、そこにしか汗をかけません。
そのため、人が皮膚に汗をかいた状態で扇風機の風に当たり涼しいと感じるような効果は、実は期待できないのです。
気化熱を利用するなら、ペットの体を軽く濡らしてから風を当てないといけません。
ですから、外出時に必死にペットにハンディファンを向けても、私たちが感じるような涼しさを感じることは難しく、それだけで熱中症を予防することは厳しいでしょう。
もちろん、完全に無駄な行為というわけではなく、風に当たることによって被毛の間にある空気の層を入れ替えることができるので、ある程度の熱を和らげることができる効果は期待できます。
ですから、ハンディファンを利用する場合には、ペットの顔に向けるより、被毛に風を当てるようにすると良いでしょう。
また、気をつけたいのは、ハンディファンを使う際の気温です。
先日、気温が高すぎるときにハンディファンを使うと熱風が吹き付けるため要注意、とメーカーからのコメントを見かけました。
確かに、せっかく風を送ってもそれが熱風であれば熱中症を引き起こすきっかけにもなり得ますよね。
ですから、熱風を送らずに済むように、ハンディファンに保冷剤が取り付けられるタイプのものを利用すると、冷たい風を送ることができるでしょう。
皆さん、夏のお出かけ時、冷感素材のお洋服を着せたり、ペットカートやキャリーの中に保冷剤を入れるなどして熱中症に注意しているとは思いますが、ハンディファンをお使いの時には、どのタイミングでどのように使うか、を頭の隅に置いておいてもらえると良いかと思います。
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