もうそろそろ花粉に落ち着いてほしい今日この頃。
絶賛花粉症に悩まされていますが、皆さまは大丈夫でしょうか?
この時期は花々も咲き誇り、お散歩のときに目を楽しませてくれたり、お部屋に飾ることで華やかな気分にもなれます。
しかし、植物の中にはペットにとって危険なものもあります。
今回は春の花の定番、チューリップについて愛玩動物救命士とみていきましょう。
チューリップ
春になるとよく見かけるチューリップ。
プランターや庭先など、もっとも身近にある春の花かも知れません。
しかし、チューリップには「ツリピン」という有毒成分が花、茎、葉、球根の全草に含まれており、犬が食べてしまうと下痢や嘔吐といった中毒症状を引きおこすとされています。
また、この成分が皮膚につくと炎症を起こしてしまう可能性もあるので注意です。
チューリップ畑で愛犬と写真を撮りたい!という方がいらっしゃるかも知れませんが、誤食などには十分気をつけましょう。
もちろん、犬だけではなく、猫たちにとってもチューリップは非常に危険な植物です。
実際に、部屋の中に飾っていたチューリップを猫が誤ってかじってしまったことにより腎臓機能が低下する腎不全となり、手を尽くしたものの、結果的に急性腎障害から回復できずに亡くなってしまった、という話がありました。
実のところ、葉や花を食べるだけではなく、花粉や花瓶の水を舐めることすら中毒症状を引き起こす原因となります。
特にチューリップの球根は猫に中毒症状を引き起こす成分が多く含まれているため、ご自宅でチューリップの球根を取り扱う場合には、細心の注意を払ってください。
なお、チューリップを口にしたことに気付き、すぐに動物病院に連れて行ったとしても手遅れの場合が多く、ほとんどの場合、急性腎不全で亡くなってしまいます。
猫の命を守るためにも、猫が触れられるような範囲にはチューリップを置かないようにし、かじられない対策はもちろん、花粉がつかないようにする必要もあります。
猫はセルフグルーミングする動物であり、身体についた花粉を舐めて摂取してしまう可能性があるからです。
できれば、猫が出入りする部屋にはチューリップを飾らないことが一番の安全策でしょう。
今回はチューリップについてお話しましたが、犬や猫にとって危険な植物は身近に多くあります。
ペットを飼っていてもお花を楽しみたい飼い主もいらっしゃることでしょう。
しかし、その植物によって大事な愛犬や愛猫の命が危険にさらされることも事実。
その植物がペットにとって有害かどうか知ると同時に、安全に楽しむための対策も徹底することを忘れないようにしましょう。
犬猫の緊急時の対応、病気の知識を持ち、犬猫の事故を防ぎ、健康管理と病気の予防対策を行うには?
愛玩動物救命士通信認定講座・犬の健康生活管理士通信認定講座・猫疾病予防管理士通信認定講座で、犬猫の事故・怪我や病気と予防管理についての知識を持ち、犬猫が安全に健やかに生きるための知識を学べます。
ペットと暮らすことを正しく学び、健全で幸せなペットライフを送るには?
犬猫飼養アドバイザー通信認定講座で、犬猫の適正飼養や飼い主の心構えについての知識を学べます。
[関連記事]こちらもチェック!
【ワンポイントアドバイス】キレイな花には毒がある!?犬猫の身の回りの危険植物(5月スズラン編)
新緑がまぶしい季節となりました。 この時期によく見かけるのが「スズラン」という植物。 白い鈴のような形の花をたくさんつけるこの植物は、大変人気のある花であるとと...
【ワンポイントアドバイス】キレイな花には毒がある!?犬猫の身の回りの危険植物(6月紫陽花編)
九州から東北の梅雨入りは来週の見込みとのことで、梅雨入り宣言まで秒読み段階の今日この頃。 今年も長雨の季節が始まりますが、この時期、雨の合間を縫って散歩にいくの...
【ワンポイントアドバイス】キレイな花には毒がある!?犬猫の身の回りの危険植物(7月キョウチクトウ編)
7月も始まるや否や、すでに続いている猛暑日、熱中症や夏バテになっていませんか? 熱中症対策、しばらくがんばっていきましょう。 今回は、6月から9月にかけて花を咲...
\ためになる情報が満載/
SAEのSNSでも、お得なキャンペーンやセミナー、生活に役立つワンポイントアドバイスなど様々な情報を発信しています。ぜひ、フォローしてくださいね!