夏の始まりから続いた猛暑日、熱中症にはなっていませんか?
熱中症対策、しばらくがんばっていきましょう。

今回は、6月から9月にかけて花を咲かせる夏の花木のうち、とくに毒性の強い植物についてご紹介します。
それは、キョウチクトウ(夾竹桃)です。
名前だけではピンとこない人もいるかもしれませんが、その特性から案外身近に植えられている植物なんです。
キレイな見た目に惹かれて、うっかり犬猫が危険な目に遭わないよう、愛玩動物救命士と確認しましょう!

キョウチクトウ(夾竹桃)の特性と危険性

竹のような葉と、桃のような花をつけることからその名がついたともされる、一見とてもきれいな花木です。

夾竹桃 花の色は白、ピンク、赤、黄色がある

乾燥や大気汚染など環境の悪化にも耐えられる強い生命力と、火に強く燃えにくい性質を持ち、耐火樹としても知られています。
そのため、日本各地の工業地帯や市街地の街路樹として植えられています。

しかし、その毒は強力です。

キョウチクトウには、強い経口毒性があり、アウトドアの際に調理に用いたり、家畜が食べたりしないよう注意が必要です。

というのも、過去、アウトドアの最中にキョウチクトウの枝を串に使ってバーベキューをした若者が死亡した事故が起きたり、牛に与える飼料の中にキョウチクトウの葉が混入、約20頭が食中毒症状を起こし、9頭が亡くなるという事故が起きているからです。

直近では、2017年に香川県内の小学校で、葉を食べたことによる食中毒事例が上がっています。

花、葉、枝、根、果実などすべての部分と、折れた枝などからにじみ出る樹液、そして、周辺の土壌にも毒性が含まれ、生木を燃やした煙も有毒と言われています。
中毒症状は、下痢、嘔吐、四肢脱力、倦怠感、腹痛、めまいなどです。

家の近所やよく遊びに行く公園、散歩コースの街路樹などにキョウチクトウが植えられていないか、確認しておくと接触や誤食などを防ぐために役立つでしょう。

このように、毒性が強く危険なイメージのキョウチクトウですが、薬として利用されている面もあります。
もちろん素人がどうこうできるわけではありませんが、危険な面ばかり気にするのではなく、良い面も知りつつ、ペットたちを守るために、正しく恐れ、正しく回避していきましょう。

 

  
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