早いもので5月も終盤。
植物たちもどんどん勢いづき、色彩鮮やかになっていきますね。
今回はペットに危険な植物シリーズで、「ツツジ」について愛玩動物救命士からご紹介しようと思います。

身近にある花木の一つ「ツツジ」

4月中旬から5月中旬に見頃を迎えるツツジ。
ツツジといえば、小さい頃、蜜を吸ったことがある人もいるのではないでしょうか?
私もよく学校から帰る道すがら蜜を吸った記憶があります。
街路樹としてもよく見かけ、これほど身近にあるツツジですが、実は場合によっては死に至ることもある危険な植物ということをご存知でしょうか。

とはいえ、ツツジにはたくさんの種類があり、一見するとツツジなのかそれに似たサツキなのかわからないこともあります。
まず、毒性を持つツツジは「レンゲツツジ」という種類だけとされています。
花は直径5cmのロート状で、4〜6月に鮮やかな朱色あるいは黄色の花が咲きます。
北海道南部から九州まで広い範囲に分布し、日当たりのよい草原に自生、また、庭木に利用されています。
葉や花にグラヤノトキシンやロドジャポニンという成分を含み、摂取すると、よだれ、嘔吐、下痢、視力障害、筋力低下、徐脈、痙攣、昏睡などの症状を引き起こす場合があります。
実は、同じツツジ科に分類されるシャクナゲやアザレアも、同様に危険なため気をつける必要があります。
そのため、身近に咲いているツツジがレンゲツツジかどうか確認しておくと安心かも知れません。

レンゲツツジ(ウィキペディア)

前述したように、ツツジにはよく似たサツキという種類の花があります。
見分ける方法として、1つはおしべの数を確認してみてください。
ツツジが5本以上に対し、サツキは5本です。

花の咲き方にも違いがあります。
ツツジが一斉に咲くのに対し、サツキはパラパラと開花します。

そして、葉の違いで見分けることも可能です。
葉の大きさは、ツツジが4~5cmくらい、表面には柔らかい毛が生えています。
それに対し、サツキは2~2.5cmくらいでツヤツヤしています。

もし散歩コースでツツジなどを見かけた時には、近づかないよう、そしてなにより口にくわえたり誤って飲み込んだりしないよう注意しましょう。

  
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