新緑がまぶしく、地域によっては梅雨入りしたところもあり、初夏と呼ぶに相応しい季節となってきました。
この時期によく見かけるのが「スズラン」という植物。
白い鈴のような形の花をたくさんつけるこの植物は、大変人気のある花であるとともに、強い毒性を持つことでも知られているかもしれません。
今回はこのスズランについて愛玩動物救命士と学んでいきましょう。

スズランの危険性

スズランには、コンバラトキシンやコンバロシドといった有毒物質が含まれています。
特に根や花に多く含まれていて、摂取すると嘔吐や頭痛、めまい、血圧低下、心臓麻痺などを引き起こしますといわれています。
この中毒症状は、摂取後1時間以内に発症し、最悪の場合は死に至ります。

致死量は、体重1kgあたり0.3mgで、青酸カリの約15倍の強さがあるといわれています。
ちなみに粒ガム1粒がだいたい1.4gなので、どれほど少ない量で致死量に至るかがわかると思います。

犬などのように、大きな口でパクリ!といってしまう子は一回の誤食で致死量に至る可能性があることを覚えておいてください。

また、スズランを大量に活けた水にもこの毒性は溶けだし、誤って活けた水を摂取した人が亡くなった事故も起きています。
花を床近くに飾る方は少ないでしょうから、犬が誤って花瓶の水を飲んでしまうことは少ないと思いますが、猫を飼われている家庭でもし、スズランを飾るのでしたら、花瓶の置き場所に注意した方が良いでしょう。

また、スズランの毒は、根や花だけではなく、葉や花粉など、全草に含まれています。
例えば、スズランの花を食卓に飾ると、花粉が食べ物の上に落ち、気づかず食べてしまうことで下痢や嘔吐の原因となる場合が考えられます。

そのため、花がきれいだとしても食卓などには飾らず、子どもやペットの手が届かないところに飾ることをお勧めします。

特に、猫のようにセルフグルーミングする動物は、身体についた花粉を舐めとってしまうこともあるでしょうし、植物の葉っぱを食べてお腹の調整を行うことが多い子も、十分に注意する必要があります。

同時に、スズランを触った手ですぐにペットに触ることも避けた方が良いでしょう。
長時間扱う場合にはゴム手袋などをつけ、作業が終わったら手指の洗浄と、気になるようなら着替えまでした方が安全かも知れません。

このような話をきくと植物に触れることに二の足を踏みそうですが、管理方法を徹底すれば、毒性が強い花であっても楽しむことは可能です。
ペットを飼っていても花を楽しみたい飼い主は多いことでしょう。
その植物のことをよく知り、万が一の事故が起きないよう、気をつけて楽しみましょう。

ちなみにこのスズラン、葉の形が「ギョウジャニンニク」という食べられる山菜に似ていることから、人でも誤って摂取してしまう事故が起きています。
人もペットも、気をつけたい植物の1つですね。

 

  
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