早いもので7月ももう半分以上が過ぎました。
夏本番の暑さ!と言いつつ、あまりよろしくないお天気が続きますね。
天気が回復すれば、愛犬を連れて観光を楽しむ飼い主も多いのではないでしょうか。
とくにコロナが落ち着いてきて(現状感染者数が増えつつありますが)、熱中症対策をしながらのお出かけを楽しみにしている飼い主さんも多いことでしょう。
しかし、自衛するべきは熱中症だけではないこと、覚えていますか?愛玩動物救命士と確認しましょう!
狂犬病予防ワクチンは済ませていますか?
法律で年1回予防注射の接種が義務付けられている狂犬病。
日本ではすでに撲滅されている病気なだけに、飼い主さんの中にはワクチン接種に不安を感じる人もいるようです。
しかし、世界では未だ流行している感染症であること、日本と同じ島国であり、同じように1度は狂犬病の撲滅に成功した国でも、最近になってから再び狂犬病が流行した実例をみると、「絶対大丈夫」とは言い難い状況にあります。
もちろん、体調が悪い、持病がある、高齢で体力が心配、といった場合には、集団接種ではなく、かかりつけの獣医師に相談、検査の上で、接種が可能かどうか判断してもらえればいいと思います。
ノミ・ダニの予防は大丈夫?
ノミやダニは、人間に感染症をもたらす要因の1つでもあります。
ノミであれば寄生虫やネコひっかき病、ダニであれば、SFTSといった最悪の場合、命を落としかねない病気を媒介することを考えると、しっかりとした予防が必要になります。
もちろん、ペットを介さずに人が直接ノミやダニに寄生されることも考慮しなければいけません。
ノミ・ダニはどこにでもいるため、散歩で屋外に行くだけ、庭で遊ぶだけ、でも寄生される可能性があることを忘れないようにしましょう。
フィラリア予防はしていますか?
蚊が媒介するフィラリアは、感染してしまうと、犬の場合、主に肺や心臓の機能障害が起こり、猫の場合、突然死などが引き起こされる場合があります。
薬による予防はほぼ100%と言われていますが、そもそも予防薬の効果は犬の体内に侵入した感染幼虫が発育している間に駆除するものであり、感染そのものを防ぐものではないため、蚊を近寄らせないための工夫も必要でしょう。
時々タワーマンションなどで暮らしている飼い主さんが、この高さまでは蚊はこないから、と言っているのをお聞きしますが、外出した飼い主さんの服やバッグにくっついて部屋に侵入することがあります。
「自分が持ち運ぶ可能性」を忘れないようにしましょう。
アウトドアなどを楽しむ人は、混合ワクチンの種類に注意
定期的に混合ワクチンを接種している飼い主さんは、ワクチンには種類があることをご存知でしょう。
よく水辺で遊ばせる、アウトドアやドッグラン等に頻繁に行くという家庭では、レプトスピラ症という感染症に対するワクチン接種が推奨されています。
レプトスピラ症とは、レプトスピラに感染しているネズミなどの野生動物の尿や、その尿に汚染された水や土を介して皮膚や口から感染する感染症です。
コロナ禍でアウトドアが人気になり、ペットを連れて行くことを検討している飼い主さんは、かかりつけの獣医師にきちんと相談してから混合ワクチンを接種すると良いかもしれませんね。
外に出る機会が増えると、他の人や動物に接触する機会も増えるということです。
人もペットも、他の人たちにうつさないよう、そして、うつされないよう自衛しながら今年の夏を楽しみましょう!
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