朝晩の気温がだいぶ涼しくなり、いよいよ秋を感じることが多くなってきた一方、日中はまだ汗ばむこともあり、服装選びに悩むこともありますよね。
人が寒い時期に向けて衣替えをするこの時期は、犬や猫にとっても冬毛が生えてくる時期です。
今回は、猫健康管理士と猫の冬毛についてみていきたいと思います。

猫の換毛期はだいたい年に2回

地域によっても若干の差がありますが、寒くなる10月から11月にかけて、夏毛から冬毛に変わります。
そして、暖かくなりはじめる3月から4月にかけて、今度は冬毛から夏毛に変わります。
最近は完全室内飼育で、エアコンなどの影響で換毛期がはっきりしないといわれることもありますが、よく毛が抜けるな、と思ったら、まずは換毛期かどうか疑うといいかも知れません。

猫の被毛の構造と冬毛について

猫の被毛は「オーバーコート」と「アンダーコート」の2層構造になっています。
オーバーコートは、トップコートとも呼ばれる、いちばん外側に見えている毛のことです。
紫外線や汚れから皮膚を守る役割をもっています。

アンダーコートとは、ふわふわとしてやわらかく、オーバーコートの下に生えている綿毛のような毛のことです。
体温を逃がさない保温の役割をもちます。
猫の冬毛は、このアンダーコートがより密に、びっしり生えることで、さらなる保温性と防水性を高めるのです。

冬毛の特徴は、なんといっても触るとふわふわでモコモコしていることでしょう。
猫の毛は元々とても柔らいのですが、冬になるとよりいっそう柔らかい毛の部分が増えるので、非常に魅力的な触り心地となり、いつまでも触っていたくなりますよね。

冬毛のおかげで太って見えることもある

冬毛になると夏毛に比べて毛量も多くなり、そのため太って見えてしまうこともあります。
なかには、毛の長さまで冬毛と夏毛では違うことがあり、夏はほぼ短毛種に見えるのに、冬には長毛種に見えるといった子もいるくらいです。
どうですか?
ご自宅にいる猫ちゃんたち、最近丸くなったり、ちょっと大きくなったりしていませんか?
最近太ってきたな?と思った時には、毛に惑わされずに、まずは体をしっかりと触って体のフォルムを確認してみたり、定期的に体重を計ったりするようにしましょう。

冬毛になると密になる分絡みやすくなりますから、こまめなブラッシングが望ましくなります。
しかし、ただブラッシングをすると、その摩擦から静電気が発生してしまうことがあります。
それでなくてもこれからの時期は空気が乾燥して静電気が生じやすくなります。
ブラッシングをする際には、静電気を防ぐためのスプレーなどを利用することで、柔らかい被毛へのダメージを極力抑えことができるでしょう。

ブラッシングは飼い主と猫がコミュニケーションを図る良い機会です。
冬毛のモフモフを楽しみながら、適度なブラッシングでコミュニケーションを取るようにしてみてはどうでしょうか。

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