真冬の今、朝なかなか布団から出られない、という人も多いと思います。
今時期の必需品である毛布や布団ですが、なかには愛猫にかじられて困っている人もいるのではないでしょうか。
今回は猫が布やビニールなどを噛んでしまう「ウールサッキング」について、猫健康管理士より少しお話をしたいと思います。
年末年始はペットの誤飲誤食が増えるお話は以前にもご紹介しましたが、今回紹介するウールサッキングが、誤飲誤食に繋がる危険性があるのです。

▼関連記事
これからが事故増加シーズン!ペットの誤飲誤食に要注意!
この記事を読む

ウールサッキングってなに?

ウールサッキングとは「ウール(羊毛)」を「サッキング(吸う)」という意味です。
もちろんウールだけではなく、布類などを吸ったり噛んだり、摂食したりする行動のことをいいます。
これは同じ行動を繰り返す「常同障害」のひとつと考えられています。

猫が寝床などをふみふみしながら敷物などを吸っている場面を見たことのある飼い主も少なくないのではないでしょうか。
見ている分には非常に可愛らしく癒される風景ですが、敷物や毛布などを少々吸うだけなら危険はありませんが、噛みちぎって飲み込むと消化できずに腸にたまり、最終的には開腹手術によって取り除かなくてはいけない場合もある危険な行為の1つと言えます。

このウールサッキングの対象となる素材としては、とくにウール、フリース、毛布が多いようですが、紙類、ビニール類、プラスチック類などを好んで口にしたがる猫もいます。
我が家の保護猫たちももれなくビニール、ダンボール、新聞紙など、色々なものを吸ったり噛んだりしています。

 猫がどんな動物か知り、猫と健全に暮らすには?


猫健康管理士通信認定講座で、猫の生態やグルーミング方法等を学び、猫の健康美を守る知識を学べます。

ウールサッキングの原因

このウールサッキングの原因には、環境の変化などによるストレスや慢性的なかゆみや痛みなどの不調によるストレスが原因だったり、遊びの一環だったり、離乳のタイミングが早かったりといったことが挙げられています。

我が家の保護猫たちはその半数が早くに親元を離れていることから、離乳のタイミングの問題が予想されると同時に、新しい保護猫を迎えることがストレスになり、一時的にウールサッキングを行っていると推察されます。

みなさんのご家庭ではどうでしょうか?
この時期、布団や毛布などを毎日のように使うことでしょう。
ウールサッキングが行われていても、そのかけらを飲み込んでいないかどうかこまめにチェックすると同時に、使わないビニール袋や布製品の保管にも気を配るようにしていきましょう。

猫がどんな動物か知り、猫と健全に暮らすには?
猫健康管理士通信認定講座で、猫の生態やグルーミング方法等を学び、猫の健康美を守る知識を学べます。

不調を隠しがちな猫の健康状態を把握し、病気にいち早く対応するには?
猫疾病予防管理士通信認定講座で、猫の日々の健康管理と、病気の早期発見のための知識を学べます。

▶ 猫について学べる資格講座の一覧はこちら

 

[関連記事]こちらもチェック!

2017年の全国犬猫飼育実態調査で、猫の推定飼育頭数が初めて犬の頭数を上回り、そこから猫の飼育頭数は横ばい、犬の飼育頭数は減少傾向にありました。 しかし新型コロ...

: #

続きを読む

私たちにとって身近な動物である犬や猫。 言葉は通じないものの、なんとなく意思疎通ができている、と感じることも多いでしょう。 犬は音(鳴き声など)や尾、目、口元な...

: #

続きを読む

\ためになる情報が満載/
SAEのSNSでも、お得なキャンペーンやセミナー、生活に役立つワンポイントアドバイスなど様々な情報を発信しています。ぜひ、フォローしてくださいね!