【ワンポイントアドバイス】ペットと一緒にお出かけを楽しむためには

まだまだ猛暑が続いておりますが、暦の上ではすでに秋！
このズレ、いつまでたっても慣れることはできなさそうです。
さて、暦だけ秋を先取りしていますが、きっとあと少しすると、北日本や各地の山間部の方で朝夕の気温が下がりはじめるのではないでしょうか。
そうなると行楽シーズンの到来ですね。

2年後の2025年開幕の大阪・関西万博の試み

興味のある人であればすでにニュースなどで目にしたことだと思いますが、この万博において、原則、犬だけを認める方向で、万博協会が最終調整に入ったことが報じられました。
大人1人につき1頭の飼い犬の同伴を認めるとのことですが、ペット同伴の入場が本当に認められるとするならば、万博としては世界初。
同伴するには事前予約が必須で、飼い主にはワクチン接種の証明書やルールを順守する誓約書の提出を求め、また、「噛まない」「吠えない」「発情期ではない」などの条件も設定されるうえ、暑い時期を避けた5～6月の入場に絞るのだとか。

世界初の試みとしては良いことかもしれませんが、なかなかハードルは高そうです。
まず、噛まない・吠えない、に関しては、環境が変わればそれまで大人しかった子でもどんな行動に出るかはわかりません。
びっくりして咄嗟に噛んでしまったり、吠えてしまったりすることは充分に考えられます。

中には、うちの子は絶対嚙みません！という飼い主も一定数いらっしゃいますが、犬も感情のある動物、驚いたり恐怖を感じれば身を守るために攻撃行動に出ることを否定できません。

ある程度想定できることもあれば、予想外のことが起きるのがお出かけの醍醐味でもあります。
もし吠えてしまった時は、すぐにやめさせられるように好きなおもちゃやおやつを用意したり、万博では専用カートを用意するといった対応も検討しているようですので、少しでも安心できるようお気に入りの敷物などを用意すると良いかもしれません。

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昨今の気候を考慮した準備も必要

他にも、5月6月の入場に限る、とありますが、近年6月でも夏日を迎える日が多くなっており、また、梅雨時期で湿度が多いことも気になることろ。
犬は、気温が高いだけではなく、湿度が高くても熱中症になる危険性が高まるからです。
熱中症対策として、体温を下げる効果のあるマットや保冷剤を用意しておくともし気温が高くなっても対応できるでしょう。

とまあこのように、大阪・関西万博だけに限って言えば心配なところはいくつかありますが、正式に決定すれば、より良い意見が出てきたり、色々な対策も考慮されることになるでしょうから、続報を待ちたいと思います。
なにはともあれ、ペットと一緒にお出かけするためには、きちんとした計画と万全な準備が必要となります。

一緒に行くペットの気持ちはどうですか？

同時に、ペットの気質にも目を向けると良いかもしれません。
おしゃれなドッグカフェで一緒にご飯を楽しみたい、行ったことのないドッグランで楽しませてあげたい、といった計画を立てることはいいのですが、行ってみたら他の人や犬に対してずっと吠えていた、怯えてしまって楽しむどころではなかった、といった投稿がSNSで見られることも多々あります。
人見知り、犬見知りには個体差がありますし、初めて行く場所では慣れるのに時間がかかる、といったこともあるでしょう。
もともとそのような気質を持っている子であれば、まずは友人や近所の人などに協力してもらって、人馴れ、もしくは犬馴れする練習から始めると良いかもしれません。

初めて行く場所だとなかなか動き出すことができない、という場合も、お気に入りのおもちゃなどを持って行って、一緒に遊んでみると良いかもしれません。
始めていく場所では、そこが安全かどうかわからないこともあって、なかなか動き出すことができない可能性もあります。
そこで、飼い主さんと一緒に遊ぶことで、ここは遊んでいい場所なんだ、安全な場所なんだ、と気づかせてあげるのです。

もしそれでも飼い主さんから離れられない、という場合でも、これがこの子の楽しみ方なんだな、と受け入れてあげると良いかもしれません。
他の子と遊ぶより、飼い主さんと一緒にいることを選ぶなんて、誰よりも飼い主さんが好きという証拠、飼い主冥利に尽きることかも知れませんね。