本日12月24日は「クリスマス・イブ」そして明日25日は「クリスマス」ですね。
ツリーなど飾りつけをしてみたり、ケーキやチキンなどクリスマス定番のメニューを楽しんだり、人それぞれの形で楽しむことかと思います。
そしてペットと暮らしている人であれば、一緒に楽しみたいと考えるのも当然のことでしょう。
しかし、良い思い出として残すためには、「安全」に楽しむことが重要で、何かトラブルがあっては苦い思い出になってしまいます。
皆様がペットと最高の思い出を残せるよう、今回はクリスマスの注意点について愛玩動物救命士からお話したいと思います。
クリスマスに気を付けたい誤飲誤食事故
さて、クリスマスでまず一番に気を付けたいものは誤飲誤食事故です。
飾りつけを楽しむ場合、犬や猫が見慣れないものが突然出現するわけですから、好奇心旺盛な子は興味津々になることが予想されます。
本人は食べるつもりがなかったとしても、遊んでいるうちに飲み込んでしまい誤飲事故を引き起こしてしまう可能性は十分にあります。
誤飲の危険性
ペットが何か異物を誤飲してしまったとき、「喉に詰まってもいないし、そのうち便で出てくるでしょ」と楽観視していませんか?
確かに緊急性の低いものであれば、獣医師が経過を見て排泄されることを待つという手もあります。
しかし、ものによっては早期の対応をしないと命の危険にさらされる可能性があることを忘れてはいけません。
例えば長いヒモを飲み込んでしまい、重篤な症状を引き起こす場合があります。
ヒモが腸管を通過する際に伸びるように通ることで、複雑に入り組んだ腸内に絡まってしまい、腸管の壊死、もしくは裂けてしまう可能性があります。
たとえ絡まったヒモの塊を飲み込んだとしても、逆にその塊が消化管内を塞ぐようにして滞留してしまい、重篤な症状を引き起こし死に至る危険性もあります。
もしも誤飲誤食事故が起きてしまったら
異物の誤飲は飲み込んだものの材質や形状、サイズによって対応の緊急度が大きく異なります。
飼い主さん個人での判断は最悪の事態に繋がりかねませんので、誤飲の疑いがある場合には早期の病院への受診をお勧めします。
また病院にかかる際、食べてしまったものや大きさなどの細かい情報が適切な処置に繋がります。
オモチャを壊して破片を飲み込んだとしたら、食べられずに残った破片などを集める、もしくは写真などで記録しておくことで、ある程度飲み込んでしまったであろう量を推察できます。
獣医師は、ペットの家での様子などの情報は飼い主さんからしか得ることができません。
異物の誤飲現場を見てしまうと、ペットの身を案じるあまりパニックになりがちですが、まずは深呼吸をして落ち着いてペットを病院へと連れて行きましょう。
楽しみ方を考える
誤飲をしてしまうリスクが高いかどうかは、普段暮らして様子を見ている飼い主さんが一番理解できる点です。
もしも過去に誤飲事故を起こした経験がある、もしくは初めて飾りつけを見るような子の場合には、飾りつけは最小限に抑えることが望ましいかもしれません。
少し寂しいように感じてしまいますが、前述のように誤飲事故というのは、発生してしまうと全ての危険がペットの身に降りかかります。
たとえ早期に治療ができたとしても、胃の内容物の強制的に吐かせる催吐処置など、負担のかかる処置になってしまうことを忘れてはいけません。
まずはペットの安全な暮らしを最優先し、危険が伴う中での飾りつけは控えましょう。
思い出に残したい場合には、飾りつけをしてペットと写真や動画での記録を残し、十分に楽しめたら片付けてしまうというのも手です。
他にもペット用ケーキや少し高級なおやつを用意したりと、視点を変えた楽しみ方も視野に入れ、ペットと飼い主さんのどちらもが幸せな時間を過ごせることを祈っています。
こんなことが学べるのはこの講座!
犬猫の変調に早期に気付き、事故や緊急事態を招かないためには?
愛玩動物救命士通信認定講座で、犬猫の安全を守り、もしもの時に対処できる知識を学べます。
[関連記事]こちらもチェック!
【ワンポイントアドバイス】ペットの冬の誤飲・誤食に注意~12月クリスマス編~
年末年始はクリスマスやお正月関連の飾り物が室内を賑やかにしたり、日頃とは違うごちそうが食卓に並んだりと、誤食が増える時期でもあります。 実際、動物病院に、誤食の...
【ワンポイントアドバイス】誤食・誤飲を防ぐための日頃のトレーニング方法
この時期になると青梅を見かけますが、青梅を飲み込んでしまって危ない目にあった犬の話を聞いたことがあります。 今回は、犬猫飼養アドバイザーより、誤食・誤飲を防ぐた...
【ワンポイントアドバイス】イベントが立て続く時期のペットの行動注意点
年末年始はクリスマスやお正月関連の飾り物が室内を賑やかにしたり、日頃とは違うごちそうが食卓に並んだりと、ペットの誤食が増える時期でもあります。 実際、動物病院に...
\ためになる情報が満載/
SAEのSNSでも、お得なキャンペーンやセミナー、生活に役立つワンポイントアドバイスなど様々な情報を発信しています。ぜひ、フォローしてくださいね!