9月9日は「重陽の節句」。
5月5日の「端午の節句」や7月7日の「七夕の節句」と同じ、五節句のうちの一つです。
そんなものあったの?というくらいあまり知られていない節句かも知れません。
今回は、そんな重陽を犬の管理栄養士からご紹介していきます。

菊酒を楽しむ

重陽の節句では、お酒に菊の花を浮かべた菊酒を酌み交わして長寿を祈ったり、菊の花を愛でるということが行われたそうです。
ちょうど重陽の節句の頃に咲き誇る菊の花は、その香りが邪気を祓い、長寿をもたらすとされていましたため、そのような習慣が生まれたのでしょう。
もし、菊酒を楽しみたい方は、食用の菊がスーパー等で売っていますから、それでチャレンジしてみてください。

「菊の着綿」できれいに

重陽の節句にまつわる風習に「菊の着綿」というものがあります。
これは、重陽の節句の前夜に庭に咲く菊の花に綿を被せて、菊の夜露と香りを綿に移します。
そして、翌日(重陽の節句の日)に、その綿で体や顔を拭きます。
顔を拭くと老いが去り、体を拭くと長寿になると言われていました。

秋の味覚で重陽を犬と一緒に楽しむ

しかし残念ながら、上記2つは飼い主さんが楽しめても、犬と一緒に楽しむことは無理。
では、愛犬たちと重陽を楽しむためにはどんな方法があるでしょうか?
それは、秋の味覚、「(秋)ナス」と「栗」です。

1. ナス

ナスには、「ナスニン」というアントシアニン系の色素(ポリフェノールの一種)が含まれています。
特にナスの皮の部分に多く含まれており、このナスニンにはとても強力な「抗酸化作用」があり、ガン予防に効果的だと言われています。

ただ、犬に生で与えるのはNG。
生ではなく、湯がいたり炒めたりしてやわらかくして与えるようにしましょう。
ちなみにこの「ナスニン」、100℃で10~20分加熱調理しても、80%以上の抑制効果が残るというからとっても優秀!
さらには水溶性なので、スープなどにするとさらに効率よく摂取することができます。
そのため、皮はなるべく細かく刻むか、ミキサーでペースト状にして与えると良いでしょう。

こんなに優秀なナスですが注意すべき点があります。
それは、少量ではありますが、「アルカロイド」という天然の毒がナスには含まれているのです。
アルカロイドは、長期摂取することで、関節の修復機能が阻害されたり炎症を引き起こすことがあります。
そのため、愛犬がすでに関節炎を患っている場合などは与えないようにしましょう。
どうしても心配なときは、与える前に動物病院に相談すると良いでしょう。

2. 栗

もう一つの食材、「栗」は、栄養豊富な優秀食材。
炭水化物をはじめ、食物繊維や豊富なビタミン類、高血圧予防になるカリウム、新陳代謝に欠かせないミネラルの一つ、亜鉛も多く含まれています。
とくに注目したいのはビタミン類。
栗にはビタミンA、B1、C、Eが多く含まれています。
その中でも、ビタミンCは加熱するとなくなってしまうと一般的に言われていますが、栗の場合、デンプンがビタミンCを守る役割を果たし、加熱してもビタミンCの減少率が少ないと言われています。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンEが含まれていることから、老化防止に期待が持てるのです。
また、ほのかに甘みもあることから、いつも与えているフードに栗を細かく切ってトッピングすると、食欲が落ちている犬の食欲増進に繋がる可能性もあります。

犬に与える時の注意点ですが、鬼皮も渋皮もきちんと剥いてから与えるようにしましょう。
日本原産の栗は渋皮が向きにくい傾向にあるとのことですから、一晩水に浸けるなどして剥きやすくしてから処理すると良いでしょう。
とはいっても手間がかかりますから、市販の加熱済みの甘栗を犬に与えてもいいのですが、その際は原材料に保存料や砂糖が含まれているものは避けるようにしましょう。

 

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