食欲の秋には、旬の味覚を犬にも楽しんでほしいですよね。
そこで”秋と言ったら”という代表的な食材「栗」を、愛犬と一緒に楽しんでみませんか?
その方法を犬の管理栄養士からご紹介していきます。

犬に栗を食べさせてもいいの?

そもそも加熱した栗は、犬も安全に食べることができる食材です。
ただし、生の栗や渋皮がついた状態では消化しづらいので、しっかりと加熱すること!
スーパーなどで販売されている加熱済みの甘栗は、砂糖や保存料が含まれていないものであれば与えても大丈夫でしょう。

栄養学的な「栗」の魅力

では、犬にとっての栗の魅力をみていきましょう。
まず、栗に含まれているビタミン類が魅力です。
栗に含まれているビタミンは、A、B1、C、Eが多くなっています。
一般的にビタミンCは加熱するとなくなってしまうと言われていますが、栗に豊富に含まれているデンプンがビタミンCを守る役割を果たすため、加熱してもビタミンCの減少率が低いという特徴があり、効率よくビタミンCを摂取できます。
また、「ビタミンE」には、抗酸化作用があり、老化の防止が期待できるでしょう。

新陳代謝に欠かせない栄養素であるミネラルの1つである「亜鉛」。
栗にはこの「亜鉛」も含まれているのですが、この亜鉛はビタミンCと同時に摂取すると吸収されやすい特徴を持っており、栗は亜鉛の摂取にむいている食品ともいえます。

さらには、犬は甘味を好むことが多いのですが、栗のほのかな甘みが食欲促進に繋がる場合もあります。
夏バテ気味で食欲が落ちている場合には、フードのトッピングとして細かく刻んで与えてもいいかも知れません。

手作りおやつとしてモンブランもいいかも知れませんが、砂糖などは不使用で作ってみましょう。

栗をあげる際の注意点

次に、栗を与える際の注意点を確認しましょう!
まず栗の形状的に、そのまま与えると喉に詰まらせる可能性がありますので、必ず細かく刻んで与えるようにしてください。
中型犬や大型犬の場合であっても、万が一、ということがありますから、半分に割って与えることをお勧めします。

与える量ですが、だいたい体重4kg未満の子で10g程度、栗1個分とも言われています。
刻むと小さじ1杯程度でしょうか。
あとはこの10gと体重を目安に与えてください。

ただし、どんな子でも最初は少量からがいいでしょう。
甘いものを好むので好きな子は余計に欲しがると思いますが、与えすぎは肥満の元!
あくまでもトッピングとして与えるようにしましょう。

また、アレルギー体質の子の場合は、必ず獣医師に確認してから与えるようにしましょう。
もちろん、アレルギー体質ではない子でも、与えた後に下痢が見られたり、体をかゆがるような場合にはすぐに与えるのをやめ、診察してもらうようにしましょう。

犬の適正カロリーと栄養バランス、与えて良い食材を知り、愛犬と手作りごはんを楽しむには?
犬の管理栄養士通信認定講座で、犬の内面から健康を維持できる食事についての知識を学べます。

犬の年齢・体調・持病などに対応した栄養を学び、犬の健康を食事から支えるには?
犬の管理栄養士アドバンス通信認定講座で、犬のライフステージや病気に合わせた食事の知識を学び、日々の栄養管理や食事療法を実践できます。

愛犬の食事を手作りするために必要な知識を得るには?
愛犬家庭料理士通信認定講座で、犬の手作り食実践に必要な栄養管理やレシピ作成の知識を学べます。

[関連記事]こちらもチェック!

残暑が続いているなかですが、朝晩は秋の気配を感じられるようになってきました。 秋といえば食欲の秋!!美味しいものがたくさん出回る季節です。 秋刀魚や新米、栗や柿...

: #

続きを読む

9月9日は「重陽の節句」。 5月5日の「端午の節句」や7月7日の「七夕の節句」と同じ、五節句のうちの一つです。 そんなものあったの?というくらいあまり知られてい...

: #

続きを読む

今年2023年の十五夜、中秋の名月は9月29日(金)です。 我が家では毎年この日は「お月見」を楽しんでいます。 飼い主には蒸かした里芋とお酒を用意。愛犬たちには...

: #

続きを読む

\ためになる情報が満載/
SAEのSNSでも、お得なキャンペーンやセミナー、生活に役立つワンポイントアドバイスなど様々な情報を発信しています。ぜひ、フォローしてくださいね!