新型コロナウィルスの感染拡大により、政府より緊急事態宣言が発令され、対象区域内の外出自粛要請が発令されています。
在宅の時間が普段より長く、時間を持て余しがちな今、愛犬の食事にひと手間加えて楽しんでみませんか。
今回は「さつまいも」について見ていきましょう。

犬の管理栄養士アドバンス講座監修獣医師 岩佐保宏先生

犬の管理栄養士アドバンス講座監修獣医師 岩佐保宏先生

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食材から見る栄養管理術~さつまいも編~

さつまいもはヒルガオ科サツマイモ属の植物で、我々が一般的に食べているのは、栄養を蓄えた根の部分です。
原産国は南米で、17世紀の初め頃に日本に入ってきたと言われています。

さつまいもは、他のいも類と比較してみると炭水化物に富んでおり、その中でも食物繊維が他の食材と比べ豊富に含まれています。また、ビタミンとしてビタミンCが、ミネラルとしてカリウムが多量に含まれています。

(100gあたり) エネルギー
(kcal)
蛋白質
(g)
脂肪
(g)
 炭水化物
(g)
さつまいも・皮むき・蒸し 134 1.2 0.2 31.9
さつまいも・皮つき・蒸し 140 0.9 0.3 33.7
じゃがいも・皮なし・蒸し 81 1.9 0.2 18.1

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より

さつまいもは炭水化物が豊富に含まれた食材であることから、主食として基本的には犬に与えても良い食材です。
ただし、次の場合には注意が必要です。

  1. 尿路結石が出来やすい体質の場合
  2. 腎臓疾患を抱えている場合
  3. 心臓疾患を抱えている場合

さつまいもには、特に皮にシュウ酸というシュウ酸カルシウム尿結石の原因となる成分が含まれています。
シュウ酸は水に溶ける性質があるので、皮をむいた状態でしっかり茹でると取り除くことが出来ますが、体質的にシュウ酸カルシウム尿結石が出来やすい犬に対しては与えない方が良いでしょう。
また、茹で汁にシュウ酸が多量に含まれるため、茹で汁をご飯にかけることはしないで下さい。

豊富に含まれるカリウムも、腎臓や心臓に疾患を抱えている場合は要注意です。
腎機能が低下すると、腎臓から対外へ排出されるカリウムの量が低下し、高カリウム血症となります。
高カリウム血症は不整脈を引き起こすことが分かっているため、注意して下さい。
詳細は「犬の管理栄養士アドバンステキスト」に記載しておりますので、ご参照下さい。

さつまいもは甘味があり、嗜好性が高い食材ですが、その分含有エネルギーも高いです。
主食として、またトッピングやおやつとして用いる際は、上記の疾病のほか、肥満にも気を付けるようにしてくださいね。

 

犬の成長ステージや抱えている病気などによって、摂取すべき栄養は様々です。
しっかりとした知識をもって、外出自粛の中でも彩りをもった愛犬との生活をお過ごしください。

 

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