日本特有の湿気の多さと、連日の猛暑によって、食品の劣化、腐敗が著しい時期です。
この時期は、わんちゃんねこちゃんのご飯やお水の管理にも一工夫が必要です。
今回は犬の管理栄養士より、夏の食事とその注意点についてお話します。
保管時の注意
一般的なドライフードであっても、一度開封するとカビが生える可能性があります。
可能なら、食べ切りサイズを用意してその都度、新鮮なご飯をあげたいものですが、コストの面を考えると難しいかもしれません。
そこで、一度開封したフードはきちんと密閉した上で冷蔵庫保存するのが理想ですが、大きいサイズのフードを購入している場合はそれも難しいと思います。
そのような場合は、密閉袋に小分けし、とりあえずの必要分を冷蔵庫で保管、残りはしっかり空気を抜いて密閉した上で湿気の少ない涼しい場所で保管するようにしましょう。
冷凍するのも手!
もちろん、ウェットタイプのフードや手作り食の場合は、ドライフードに比べて傷むのが早く、食中毒の危険性も高まります。冷蔵庫で保存しても、2、3日持つか持たないか。
だからといって、1食分ずつ作ったりするのも大変です。
そんな時に活用できるのが製氷皿です。
必要分を取り分けたら、残りは製氷皿に小分けし冷凍庫で保存、与える1時間くらい前に必要な量を取り出しておいて自然解凍で待つだけです。
時間がないときは密閉袋にいれて湯煎してもいいですし、自然解凍だとわんちゃん、ねこちゃんに狙われるのではないか?という場合には、密閉袋に入れたまま水に浸しておき溶けるのを待つ方法もあります。
この冷凍ご飯は、人がかき氷を楽しむ要領で、シャーベット状態のものを与えてもいいでしょう。ただし、冷たいものを与えすぎるとお腹が冷えて便が緩くなってしまうこともありますから、一度にたくさん与えるのは控えてください。
お水にも注意を
もう1つ気をつけて欲しいのは、電動循環式自動給水器のフィルターです。
気がつかないうちにフィルターにカビが生えていたりすることがありますので、夏場はこまめにフィルターの掃除や交換をするようにしましょう。
また、自動給水型ではない普通の器でお水を与える場合も、新鮮なお水をいつでもたっぷりと飲めるように、こまめな水換えをお願いします。
他にも、食べ残したご飯、開封したおやつなども出しっぱなしにするのではなく、そのつど冷蔵庫で保存し、食中毒の発生を予防し、わんちゃんねこちゃんが苦しい思いをしなくてすむように気をつけてあげましょう。
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