今から約90年前、犬の飼い方についての本が出版されました。
内閣府のデータを遡ると、ペットを飼っている人の割合は約3人に1人で1979年以来、ほとんど変化していません。
飼われているペットの種類では鳥類が激減した一方、犬はずっと変わらずに高い人気を保っています。
日本でペットが一般的に飼われるようになってから、変わらずに愛され続けている犬の飼い方の今昔について、犬猫飼養アドバイザーと見てみましょう。

犬の飼い方は90年前ではどうだったのか

本の内容を少しご紹介すると、

  • 犬の特性に無関心な飼い主は早晩困る
  • 流行は犬の選択の標準にはならぬ
  • 仔犬の便のしつけ方

など、現在にも通じることが書かれています。

他にも、仔犬の育て方や運動についての注意点、病気のことや手入れの仕方などが書かれています。
読んでみると、当時の人たちの飼育方法などが見えて、とても面白い本です。

犬の飼い方の今昔

さすがに90年も経てば、現在とは大きな違いがあるだろうと思われますよね?
確かに病気のことなどは獣医療も発達し、変わっている部分もあります。
しかし、飼育方法やトレーニングの方法に、大きな違いはありませんでした。

例えば「仔犬の便(今でいうところの排泄)のしつけ方」についてです。

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もし失敗してもひどく叱ったりしてはいけません。
仔犬の態度をよく気をつけてみていれば、便(排泄)だということがわかるものです。
特に糞の時にはたいがいぐるぐる回るものですから殊更によくわかります。
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というように書かれています。

今でも、トイレトレーニングの時には、犬からのサインを見逃さず、トイレに誘導してあげましょう、とアドバイスします。

90年前の飼い主たちも同じようなことに悩み、こうした本を読みながら犬たちを飼っていたのかと思うと、感慨深さを感じます。
同時に、90年経った今でも流行に左右され、犬種の特性を考えずに飼ってしまい、問題を抱えてしまう飼い主と犬の多いことに愕然としてしまうのも確かです。

飼う前からしっかりその犬種のことについて勉強し、いざ飼ってからは飼い主として責任のある飼育を心がけていきましょう。

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