旬の食べものは香りやうまみが豊富で味が濃く感じられるほか、栄養価も高いのが特徴。
今回は犬の管理栄養士・犬の管理栄養士アドバンス・愛犬家庭料理士から、旬の野菜の1つ、「かぶ」についてご紹介いたします。
かぶの旬は年2回
春の七草としてよく知られているかぶですが、かぶの旬は春と秋の2回あることをご存じですか?
春ものと呼ばれるかぶの旬は3月から5月で、肉質がやわらかいのが特徴です。
秋ものと呼ばれるかぶの旬は10月から12月で、甘みのある味わいを楽しむことができます。
このように、かぶは春と秋(冬)で違う触感や味わいを味わえる野菜ということで、一粒で二度おいしい、というやつですね。
かぶに期待できる効果
さて、そんなかぶですが、犬が食べても大丈夫な野菜なのでしょうか?
かぶはアブラナ科の一種に属し、白菜やキャベツなどの仲間です。
こうしたことから、基本的には、犬にかぶを与えても問題がないと言われています。
かぶには、「アミラーゼ(ジアスターゼ)」というデンプンを消化する酵素が含まれており、食欲不振や消化不良の改善が期待できます。
葉の部分には「βカロテン」や「ビタミンC」が豊富に含まれています。
βカロテンには抗酸化作用があり、ガン予防や老化予防に効果的です。
ビタミンCにもβカロテン同様に抗酸化作用があり、免疫力向上や疲労回復、関節炎などの予防に効果があると言われています。
また、βカロテンは体内に吸収されると、ビタミンAへと変換され、皮膚や粘膜の健康維持、視力の維持にも効果的です。
犬に与える際の注意点
与える際の注意点ですが、かぶは、生でも火を通してもどちらでも与えることが可能です。
しかし、皮には食物繊維が多く含まれているため、胃腸が弱い犬に皮付きのままかぶを食べさせると下痢をしてしまう可能性があります。
念のため、犬にかぶを与える場合は、皮を剥いて与えるようにしましょう。
また、犬は野菜の消化があまり得意ではないため、消化の負担にならないよう、細かく刻んだり、軟らかく煮て与えるようにすると良いでしょう。
かぶやキャベツ、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜には、グルコシノレートという成分が含まれており、このグルコシノレートは体内でゴイトロゲンという物質に変化します。
この物質がヨウ素の吸収を阻害すると言われており、ゴイトロゲンを過剰に摂取してしまうと、甲状腺ホルモンを生成できなくなり、甲状腺機能低下症などの病気を引き起こすおそれがあります。
甲状腺に疾患がある犬や、甲状腺ホルモン剤を飲んでいる犬には症状を悪化させないためにも、かぶは与えないでください。
与える目安としては、5kg未満の犬で10g/日です。
飼っている犬の体重や体調に合わせて与える量は変動しますが、初めて与える場合には、少量から食べさせてみるのが良いでしょう。
もちろん、与えることに不安があるようであれば、かかりつけの獣医師等に相談してから与えるようにしましょう。
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