各地で紅葉も見ごろを迎え(東北はそろそろ終盤ですが・・・・)、ペットを連れてのお出かけもしやすい時期になってきましたね。
ハロウィンなどのイベントや、11月に入ってすぐに祝日があったりと人出の多いところに行くことも多いでしょう。

そんな中、韓国では、非常に痛ましい事故が起きました。
多くの人が亡くなり、ケガをした今回の事故には、「群集雪崩」と呼ばれる現象が関係しているとみられています。
この「群衆雪崩」、災害にも無関係ではありません。
ペットと安全に避難をするために、ペット防災生活アドバイザーがご説明します。

群衆雪崩の仕組みと災害との関係

群集雪崩は、あまりの人手に身動きが取れなくなるだけではなく、身体が四方から圧迫されることで横隔膜を動かすことができなくなり、呼吸困難に陥ります。
そうすると、酸欠状態となって失神、立ったまま亡くなるケースや、そうして意識を失った人が倒れることでドミノ倒しになったりすることで、あっという間に人々が折り重なるように倒れ、さらなる悲劇に繋がっていきます。

過去には、平成13年に明石市でも発生し、やはり多くの人が負傷したり、お亡くなりになっています。

もちろん国内だけではなく、世界各地でたびたび起きている群集雪崩。
実は、災害発生時に起きる可能性があることも示唆されています。
それは、「帰宅困難者」の移動に際してです。

2011年の東日本大震災が発生した際、駅周辺にあふれた人、道路にまで広がって徒歩で移動している人たちの姿を覚えているでしょうか。
国の推計で、この時の帰宅困難者は首都圏の1都4県でおよそ515万人だったとか。

この時は幸いにして群集雪崩による被害は報告されていません。
しかし、例えば今後予想されている首都直下地震で予測される帰宅困難者は最大で800万人。
次も同じように群集雪崩が起きない保証はありません。

そして、この満員電車のように身動きが取れない状況にペットとともに巻き込まれたとしたら、皆さんはどうやってペットたちを守りますか?

私も過去1度ペットを連れた状況で、この身動きの取れない状況に巻き込まれたことがあります。
会社からの帰りの電車が、他の路線事故に巻き込まれて途中駅から急に混みだしたことがありました。
いつもは混まない時間帯であったこともあって、少し様子をみているうちにみるみる超満員状態に。
それでもクレートなどしっかりガードできる入れ物に入っていたなら良かったのでしょうが、いつもの通勤だったこともあり、布製の柔らかいバッグタイプに入っていたので、いつ潰されるかひやひやしていました。
最終的にどうにもならなくなり、頭上に掲げながら途中駅での下車を余儀なくされました。
その後4,5本電車を見送って、いつもより倍以上の時間をかけて帰ったことを覚えています。

このように、暮らす地域によっては、避難行動やペットのために早く帰ろうとする行為が取り返しのつかないことに繋がる可能性もあります。
だからこそ、ペットと一緒に避難する際は、誰よりも早く避難行動を開始するのが良いのでしょう。
また、自宅に残しているペットが心配であっても、果たして今帰ることが本当に最適なのかどうか、冷静に判断できるようになるためにも、日頃の備えをしっかりしておくと良いでしょう。

 

災害発生時、自身や家族、大切なペットの身を守り、非常時を生き抜いていくためには?
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