10月も終わりが近づき、寒さに備えた衣替えも終えて冬に向けた準備が着々と進んでいることかと思います。
ダブルコートのワンちゃん、またはネコちゃんも冬毛へと生え変わり始め、夏場と比べるとふっくらと丸みを帯びたかわいらしい姿になってきたかと思います。
昨今の四季の中では、期間が短く感じる秋ですが、「食欲の秋」といわれるように秋の味覚には魅力的なものが多くあります。
それはペットも例外ではなく、一緒に楽しめる秋の味覚は豊富にありますので、犬の管理栄養士よりご紹介いたします。
さて、秋の味覚といえばどんなものをイメージしますでしょうか?
サツマイモや柿など豊富にありますが、今回ご紹介するものは「栗」です。
栗は犬も一緒に楽しめる食材でありますが、同時に注意しなくてはいけないこともいくつかあります。
栗の良いところ
ほくほくとした触感と甘みが魅力で、「この時期は栗を絶対に食べたい!」と毎年楽しみにしている方も多くいらっしゃると思います。
勿論その味はさることながら、実は栄養が非常に豊富な食材でもあります。
ビタミン、ミネラル、カリウムなどの多くの栄養に長けており、犬の身体にとっても良いものばかりです。
甘みと触感も犬の食欲を煽り、喜んで食べてくれると思います。
栗をあげるときの注意点
栗は硬い「鬼皮」と、薄い「渋皮」に包まれています。
鬼皮は硬く口内や消化器を傷つける危険があるため、しっかりと剥いてから食べるというのは人と同じです。
渋皮は薄いので気にしない人も多いかと思いますが、犬が食べる場合にはしっかりと剥いて綺麗な剥き実にしてからあげてください。
渋皮は消化がしづらいため、消化不良でお腹を壊してしまう可能性があるといわれています。
しっかりと渋皮まで剥いたら、蒸したり茹でたり過熱をすると食べやすいかと思います。
火傷しないように冷ましつつ、小さめに刻むか潰してあげるようにしましょう。
丸々一粒をあげてしまうと喉に詰まらせてしまう危険性があります。
また、いくら栗を食べても問題ないとはいえど、当然栗きんとんやモンブランなど栗の加工品はNGです。
多くの添加物の他に、味付けのために大量の砂糖などを使用しており、犬にとっては悪影響です。
最後に、栄養が豊富と前述しましたが、腎臓病や尿石症など持病持ちの場合は控えた方が良いです。
栗には特にカリウムが豊富に含まれており、健康状態によっては高カリウム血症などの病気を引き起こしてしまう危険性があります。
食物アレルギーを引き起こす可能性もゼロとは言い切れませんので、初めて食べさせる子の場合には特に注意してください。
いかがでしょうか。
秋の味覚も愛犬と楽しむことができれば、より一層堪能できるのではないでしょうか?
栗に限った話ではなく、どんなものでもあげすぎはNGですので、愛犬の体重や体調を把握したうえで、よく様子を観察しながら少しずつあげて楽しんでもらってくださいね。
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