本格的な冬を迎え、日々寒さと雪との闘いに明け暮れている北国人ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
冬になると家の中で過ごすことが増え、必然的に本を読んだり、今ならば動画などを見たりして過ごす時間が多くなります。
微笑ましいペット動画も多い一方、これ大丈夫かな?と心配になる動画も多いのが実情です。
そんな中で、こうするといいよ!我が子はこれでいい子になりました!という動画も増えてきています。
しかし、これはちょっとした落とし穴を隠しています。犬猫行動アナリストがご説明します!

その子にできたからと言って、自分ちの子に向くとは限らない

しつけにしろなんにしろ、よそのお家の子でできたことが、自分の家の子には向かないことがあります。

例えば猫の爪切り。
動画では、額に粘着性のシートを貼ると大人しくなる、と紹介しているものが数多くあります。
実際、それで大人しく爪切りができている子もいるので、爪切りの時に暴れられて困っている家庭ではチャレンジしてみたくなることでしょう。

しかし、全ての子が大人しくできるわけではありません。
我が家でも、私が不在時に両親が試してみたそうですが、いつも以上に暴れて大変だったそうです。

人にも猫にも安全に爪切りをしたい!という気持ちから、色々試してみることは良いことですが、なぜ爪切りを嫌がるのか、を理解していなければ、逆効果になってしまうこともあるのです。

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まずは暴れる原因を理解すること

我が家の場合、他に猫がいる状況で爪切りをしようとすると暴れることがわかっています。
爪切りのために保定されている状態で、他の猫に寄ってこられるのが嫌なのでしょう。
そのため、他の部屋に移動して爪切りをすると、軽く噛んではくるものの、大暴れ、といったことは防ぐことができます。

他にも、抱っこ嫌い(これは、爪切りなど嫌なことと抱っこが結びついてしまった結果かも知れません)、保定嫌い、爪切りで嫌な思いをした、など爪切りを嫌がる原因には様々あります。

まずはどうして暴れてしまうのかを理解してあげること。
そして、世間にあふれているオススメ動画も、我が子には合わないことがあるかも知れないことを理解した上で、チャレンジすることです。

うまくいかないと、どうしてうちの子は・・・とがっかりすることもあるでしょう。
猫の爪は飼い主にとっても凶器ですし、猫自身にとっても布製品などに引っかかって怪我をする恐れがあるなど、なるべくならこまめにカットしたいもの。
だからといって無理強いすると、それだけ強い反発となって返ってきます。
動物病院やサロンなどプロの力を借りながら、猫が我慢できる範囲から慣らしていって、徐々に自宅で爪切りができるよう、長い目で取り組んでみることも必要だと思います。

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