日本各地で暖かな日差しを感じる日が増え、春が近づいてきているのを肌で感じる今日この頃。
私が普段生活する地域はまだまだ雪が残っていますが、もう少しすると花粉の襲来を受けそうです。
今年は例年より多く飛散する予想もあり、春の訪れは嬉しい反面、花粉との共存が上手くできないために、心から喜ぶことができない季節がまたやってくるのかと、ほんの少しため息が漏れてしまいます。

さて、東日本大震災から12年を迎える今月、あの日の記憶もある意味で過去のものとなりつつあります。
今月は「防災を見直す」ことをテーマに、ペット災害危機管理士(R)などから、情報を発信したいと思います。

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を知っていますか?

北海道と青森県から岩手県を含めた太平洋沖にある日本海溝・千島海溝では、モーメントマグニチュード(Mw)7クラスの地震が発生した後に、更に大きなMw8クラス以上の大規模な地震が発生した事例が確認されています。
それが、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)です。
震災が起きる2日前の3月9日、Mw7.3、最大震度5弱の地震が発生、これが前震と考えられ、その後、Mw9.0、最大震度7の本震が起きたとされています。

こうした前例をふまえ、今後も同様の事象がこの地域では発生する可能性があることから、北海道・三陸沖後発地震注意情報を発信し注意を促そうというもので、令和4年12月より運用が開始されました。

同じような危険性は、南海トラフ巨大地震の想定震源域でも示唆されており、日本の太平洋側で起きると考えられている巨大地震には、この後発地震への警戒が不可欠となっています。

もちろんこの情報は、あくまでも後発地震の可能性が高まっていることを知らせるものであり、必ず巨大地震が発生することを警告するものではありません。
しかしながら、「起きるかもしれない」ことに備え、早めに避難することは可能です。
とくに、ペットを連れての避難は予想以上に時間がかかります。
強い揺れによって建物が倒壊したり、道路に亀裂や陥没が発生したり、場所によっては液状化が起きるかもしれません。
そんな中をペットを連れ、防災グッズを持って逃げるのは、想像以上に大変なことでしょう。
道路に異常があれば車も使えません。

どんな状況であっても余裕をもって避難するためには、事前の情報収集と、正しい情報の精査、そして即行動に移す決断力が必要です。

現状、この、後発地震注意情報に関する自治体の対応もしっかり定まってはいないようですが、私たち自身の理解を深めることも必要でしょう。
この機会に、まずは自分たちの住んでいる地域でどのような災害が想定されていて、最新のハザードマップはどうなっているのか、防災関連の最新情報にはどのようなものがあるのかなど、興味をもってみると良いかもしれませんね。

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