東日本大震災から15年の今年は、阪神淡路大震災から31年でもあり、能登半島地震からも2年経ち、地震災害へ意識を向ける機会が多くなっていると思います。
過去の災害を尊い教訓にし、これからも起こるであろう災害への準備や心構え、避難を予想した訓練の大切さをいま一度考えましょう。

動物愛護法が改正されてから、各自治体では災害時のペット同行避難の受け入れ体制について対策と整備が進められていると思いますが、ご自分の地域はどうなっているのか、最寄りの避難所はどこかなど、確認してありますか。
ペット災害危機管理士(R)が、ペットとの避難について備えるための基本的なポイントをお伝えします。

避難場所を確認する

散歩の途中に近所の避難場所を見ておきましょう。
そこまでの道のりで、いくつか避難経路を想定し散歩コースに取り入れるのも、普段からできる避難訓練になります。
そして、ペット同伴可能な避難所がどこにあるか、保健所や動物病院に聞いて把握しておきましょう。

普段からの備え

人やほかの動物と避難生活を過ごす上で、以下のような必要な準備をしておきましょう。

  • 予防接種やワクチン
  • 吠えない、噛まないしつけ、トイレトレーニングは必須です。
  • ケージに入る練習もしておきましょう。
    ケージの中に、飼い主のにおいのするハンカチやタオル、大好きなおもちゃなどを入れて、ケージ内がストレスを感じずに安心できる場所だと思ってもらえるようにしておいてあげることは、ペットのためにもなります。
  • 口輪にも慣れさせておくことも勧めています。
  • 備蓄をこまめに見直しましょう。
    避難所では普段食べ慣れないフードの配給があるかもしれません。いつものフードや水を最低3~5日分、常備薬の準備もしておきましょう。
  • 首輪などに、飼い主や家族と一緒にペットが写っている写真を付けておくと、もしペットとはぐれてしまっても手がかりになり、巡り会える可能性が高くなります。

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あわてず冷静になる

災害発生時は、ペットもパニック状態になることが考えられます。
普段とてもおとなしいペットも飼い主や家族を噛むこともあることを覚えておきましょう。

まず飼い主が身の安全を確保して、冷静に落ち着いてください。
そのためには、まずは深呼吸しましょう。

家を離れる際は、リードをつけたり、キャリーバックに入れるなどして必ずペットを連れて行くこと。
ペットを放して家を出てしまうと、ペット自身が怪我したり迷子になる恐れはもちろん、人を襲うことも考えられます。

災害の後遺症

キョロキョロして落ち着きがなく、飼い主から離れなくなる場合もあります。
大きな声で命令したり、叱ったりせず、安心させてあげるために、昼夜を問わず抱きしめるようにしましょう。

余震などが起きても、飼い主が動揺しない、落ち着いて行動することを忘れずに心がけましょう。
特に小さな子どもが叫んだり騒いだりすると、ペットは興奮し動揺します。

避難訓練で予行演習を

ペットの身の安全を守るためにも、いざという時に飼い主や家族が慌てないよう、普段からシミュレーションや避難訓練など積極的に行いましょう。
最近では、自治体が行うペット同行避難訓練も増えてきています。
時間が作れるのであれば、ぜひ避難訓練や防災イベントに参加してみてください。

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執筆


鈴木清隆
一般社団法人 全日本動物専門教育協会
Japan Society for Animal Speciality Education(SAE)
ペット災害危機管理士講師統括責任者

株式会社SAEマーケティングワン
SAE Marketing One Co.,Ltd.
管理部長

特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会
Pet disaster risk managar specified non-profit organization
理事長

消防団20年以上の現場経験を基盤に、防災士・応急手当普及員として命を守る行動を実践。ペット災害危機管理士講師として10年、全国で多数のセミナー講師を務める。箱根町でペット同伴宿を経営し、共生の現場を日常で体現。箱根町役場や東京都中央区との協働事業や同行避難マニュアル監修・同行避難訓練講師を担い、制度と現場、暮らしをつなぐ「机上論にしない」ペット防災を伝えている。

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