熊本県熊本地方を震源とする地震から、1週間が過ぎました。
この地震を受け、改めて日頃からの防災への備えの大切さが見直されています。
今回のお話も「ペット防災シリーズ」として、防災について、ペット災害危機管理士(R)と考えていきましょう。

ペットと子どもの避難について

日頃から、防災について考え、避難グッズを準備しているご家庭も多いと思います。
避難場所もしっかり調べ、避難経路も確認しているご家庭もあるのでは?

しかしそこは”大人がいてこそ”になっていませんか?
子どもだけが家にいる状態で発災し、ペットと一緒に逃げるとなったとき、本当に避難が可能でしょうか?

早朝や夜間であれば、家族と一緒にいることも多いと思いますが、自宅に子どもしかいない時の避難は、どう考え、伝えていますか?
ペットと一緒に逃げるとなると、体の小さな子どもでは、ペットだけでいっぱいいっぱいでしょうし、もしかしたら、ペットとの同行避難をあきらめなくてはいけない場合もあるでしょう。

子どもだけが自宅にいるときに災害に見舞われることを想定して、「まずは自分だけで避難する」、ということも、きちんと家族全員で話し合い、納得してもらわないといけません。
子どもだからこそ、なんとしてでも一緒に逃げようとして、逃げ遅れてしまうことは容易に考えられます。

災害の種類によっては、避難に少し余裕がある場合、緊急避難が必要になる場合、避難そのものが危険になる場合、色々ですから、それぞれをきちんと説明し、納得するまで家族で話し合いの場を設けることをおススメします。

また、子どもだけで避難をすることに備え、子ども用のバッグに、1日分の食料と飲料水、タオルなどを用意しておくこと、そして、ペットと一緒に避難することを想定して、ペット用の避難グッズも、1日分だけ小分けに用意しておくとよいでしょう。

そして、実際に子どもだけで同行避難の予行演習をしてみるのはどうでしょうか。
もちろん、保護者の方が近くで見守り、何かあった際にすぐに助けに入れるようにしておいてくださいね。

子どもだけでの避難の場合、なにより重要なのは「危険な場所を理解させておくこと」と、「大人が見落としがちな危険な場所を発見すること」です。
子どもだけで避難させたときに、本当にペットと一緒に避難できるのか、避難の際どこに興味がいくのか、ということを知る機会にもなるでしょう。

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▼ペット防災マスターとは?

執筆


鈴木清隆
一般社団法人 全日本動物専門教育協会
Japan Society for Animal Speciality Education(SAE)
ペット災害危機管理士講師統括責任者

株式会社SAEマーケティングワン
SAE Marketing One Co.,Ltd.
管理部長

特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会
Pet disaster risk managar specified non-profit organization
理事長

消防団20年以上の現場経験を基盤に、防災士・応急手当普及員として命を守る行動を実践。ペット災害危機管理士講師として10年、全国で多数のセミナー講師を務める。箱根町でペット同伴宿を経営し、共生の現場を日常で体現。箱根町役場や東京都中央区との協働事業や同行避難マニュアル監修・同行避難訓練講師を担い、制度と現場、暮らしをつなぐ「机上論にしない」ペット防災を伝えている。

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