例年に比べ1日の寒暖の差や日々の気温の乱高下が激しい感じはしますが、やっと秋らしい気温になってきたように感じます。
今年の夏は朝早い時間帯から夜遅い時間帯まで気温が高く、犬を散歩に連れて行くのも熱中症の危険と隣り合わせ。
さらには、気温が高くなる時期も早く、かつ残暑も厳しくいつもより長い期間お散歩を思いきり楽しむことが難しかったのではないでしょうか。

これから本格的な冬を迎えるまでは、日差しはあるものの気温自体はそこまで高くなく、ゆっくりとお散歩を楽しむには適した時期でしょう。
そんなお散歩ですが、1歩間違えれば犬にも人にも命の危険をもたらすということをご存知でしょうか。

リードをぐいぐい引っ張るのは犬にとって非常に危険なこと

飼い主の先頭に立ってぐいぐい歩いていく犬をよく見かけますが、危険な行為であることを知っている飼い主はどれほどいるでしょうか。
とくに交差点や横断歩道など、車通りがある場所では、命の危険にも繋がる行為です。

というのも、車を運転する人からは、犬の姿を確認することは難しいからです。
車が人の姿を確認して一時停止することは当然ですが、人よりもはるかに低い位置を歩いている犬の姿を見落とす可能性は充分にあります。
人のすぐ横を歩いていれば見落とされたとしても車と接触する危険性はありませんが、たとえリード1本分とはいえ、先を歩いていたとしたらどうなるでしょうか。

大きな通りを歩くことはないから、と油断もできません。
住宅街であれば家の敷地から車が出てくることは大いに考えられますよね。
そのようなとき、運転席から確認できる範囲は、塀などによってさらに狭まることでしょう。

お散歩は犬にとっても楽しいことですから、テンションが上がってぐいぐい先に進もうとしてしまうことは理解できますが、犬の安全のためにも、飼い主の横、もしくは頭1個分前ぐらいの位置を歩けるように、リードは短めに持つようにしてみてください。

もちろん最初から横をついて歩くことは難しいかも知れません。
無理にリードを短くすることで首に負担がかかることもあるでしょう。
まずは家の敷地内な数m先まで一緒に歩く練習をして、それ以降は少し自由に歩かせることから始めて構いません。
一緒に歩く時には、音の鳴るおもちゃや歩いたままでも与えやすい液状フード(わんちゅー〇)を利用するといいかも知れませんが、好き嫌いがあるでしょうから、その子が飼い主の横を大人しく歩けるもの、を探して用意してみてください。

伸縮性のリードでの散歩は場合によっては人を巻き込んだ事故に繋がる

手元で長さを調整できる伸縮性のリードですが、普通の道路を散歩するときに使用するのは周囲の人へ迷惑になることがあります。
首輪に装着する部分はリボン状になっていて太さがありますが、巻き取る部分は細いロープ状になっている製品がほとんど。
となると、少し離れた位置から見ると、犬がリードで繋がれているのかいないのか判断が難しいことがあるようです。
飼い主としてはきちんとリードに繋いでいるので安心していると思いますし、犬を飼っている人や犬が好きな人であれば、そういうリードがあることも知っているので特に何も感じないかも知れませんが、犬が好きじゃない人、犬が怖い人からしてみると、リードに繋がれているかどうかわからない状態や、万が一リードが伸びてこちらに来るんじゃないか、という状況は恐怖以外の何ものでもありません。

また、伸縮性リードを夜間使用するのは最も危険で、以前伸縮性リードを伸ばした状態で、歩道の端と端を飼い主と犬が歩いていて、そこに後ろから走ってきた自転車が、伸縮性リードのロープ部分に車輪が引っかかり転倒する、という現場を目撃したことがありました。
幸いにも犬にも飼い主にも自転車の運転者にも大きなケガはなかったようですが、夜間であったこと、自転車が通行できる歩道であったこと、リードを伸ばしたまま歩道の端と端に分かれて歩いていたことなど、この事故に繋がる小さなポイントがそれぞれありますが、せめてリードが伸縮性のものでなければ防げていたのかも知れないと思うとなんとも言えない気持ちになったものです。

実際私も以前伸縮性リードを使っていた時期がありましたが、ストッパーが外れたり壊れたりして突然犬が走り出してしまい、コントロールが難しかったことを何度か経験し、使うことがなくなりました。
やはり、何かあった時に犬をコントロールできるリードの長さが一番だと実感。

お散歩は犬にとって、気分転換できる貴重な時間であり、外の変化を感じ取れる時間であり、飼い主とのコミュニケーションが取れる時間でもあります。
安全に、そして楽しい時間を過ごすためにも、今のお散歩スタイルを見直し、工夫が必要であれば取り組んでみても良いかもしれません。


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