6月4日に日本気象協会が発表した「2026梅雨入り予想」によると、東海は6月7日頃、関東甲信では6月8日頃、北陸は6月20日頃、東北南部と東北北部は6月21日頃の梅雨入り見込みだそうです。
梅雨は犬にとっても嬉しくないことが多く、お散歩に行けなかったり湿気で悪影響を及ぼす場合があります。
これから本番の梅雨の時期、愛犬との過ごし方に関して愛玩動物救命士からお話したいと思います。

雨の日のお散歩の注意点

さて、雨の日が続くと一番に影響が出てくることはお散歩であるご家庭が多いのではないでしょうか?
特に毎日のお散歩を楽しみにしており、時間まで覚えて散歩の催促をしてくる子に我慢を強いるのは辛いものです…

中には雨の日でもお散歩をするという方もいらっしゃるかと思います。
理由としては「日課のお散歩を我慢させるのがかわいそう」「お散歩に行かないとトイレをしてくれない」等が挙げられます。
しかし、雨の日のお散歩は普段とは違った注意点があります。

身体が濡れてしまう

当たり前のことですが、雨の日にお散歩をすると犬の身体が雨で濡れてしまいます。
お散歩終わりに乾かしてあげる必要があり、ただでさえ湿気が多く菌が繁殖しやすい時期ですので、しっかりと乾かさないと皮膚トラブルの原因になります。
犬用レインコートを着せる方も多いかと思いますが、それでも足先や露出した部分は濡れてしまうということは知っておきましょう。

健康な子は濡れただけで体調を崩すことはありませんが、シニア犬等は体を冷やされて風邪や体調不良につながる可能性はゼロとは言えません。
レインコートなどで対策しつつ、お散歩後にドライヤーで乾かす等のお手入れも忘れずに行いましょう。

水たまりの病原菌に注意を

雨が降れば外にはいくつも水たまりができますよね。
特に気にしない子は問題ありませんが、水たまりの水を飲んでしまう子は水の中に含まれる病原菌に要注意です。
水たまりにはいろんな動物の糞尿が混入している場合が多く、ネズミの尿を介して感染する「レプトスピラ症」や、病原菌だけではなく寄生虫感染の危険性が潜んでいます。
好奇心旺盛で水たまりの水を舐めたりしてしまう子の場合は、近づかないようにコントロールして避けるようにしましょう。

雨の時期に顔を出す生き物

雨が降り濡れた道には、時々カエルが雨を喜ぶように元気に跳ねていることがあります。
一見愛らしいカエルも、身体表面に強い毒性のある粘液を分泌しています。
犬がカエルを誤って咥えたり食べたりしてしまうと、嘔吐や下痢、麻痺などの重篤な中毒症状を引き起こし、場合によっては命に関わる危険があります。

また、カエルの体内には寄生虫がいるため、マンソン裂頭条虫などの寄生虫感染の危険性があり、感染すると下痢など消化器の症状を引き起こします。
小さな体でピョンピョンと跳ね回る姿は、犬たちの狩猟本能を刺激し、遊ぶつもりで咥えてしまうことがありますので、愛犬が歩く道や周辺にはよく気配りをして、誤って咥えることのないようにしましょう。
食べてしまわずとも、もしも咥えてしまったときには早急に口の中を清潔な水でよく洗い、動物病院で診察してもらうようにしてください。

 

雨の日は普段と違い、意外と危険性が多くあることがお分かりいただけたかと思います。
しかし、だからといって何日もお散歩を我慢するとストレスで体調を崩したり、普段はしないいたずらをしてしまうこともあります。
注意すべきことをよく理解したうえで、適切なお散歩をして梅雨の時期を愛犬と乗り越えましょう。

家の中でできるストレス解消法では、おやつをクッションの下などに隠して、犬に探してもらう「ノーズワーク」などが愛犬にとって程よい刺激になり喜んでもらえるかもしれません。
皆さんも普段と違ったおうち時間の過ごし方を試しつつ、梅雨時期でも楽しく暮らせる一工夫をしてみてはいかがでしょうか?

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執筆


佐藤 麻衣
一般社団法人全日本動物専門教育協会 家庭犬訓練士中央委員会 中央委員長
一般社団法人全日本動物専門教育協会 動物介在福祉士中央委員会 中央委員長
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認家庭犬訓練士教師
一般社団法人全日本動物専門教育協会 公認動物介在福祉士教師

長年動物の専門学校で教鞭をとり、犬のトレーニングや動物介在福祉活動などに従事。現在は大学や専門学校、国内初の官民協働PFI刑務所の職業訓練プログラムに於いて、トレーニング技術を教え、一般の飼い主に向けても資格取得に向けた講座やペット防災のための犬のトレーニングなど様々なセミナーで活躍。

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