いよいよ冬の到来を告げるかのように寒い日々が続いていますが、皆様風邪など大丈夫でしょうか?
寒くなってくると免疫力が低下して、どうしても風邪やインフルエンザなどひきやすい状況になりますよね
実は、私たちの風邪に似た症状を猫たちも見せることがあります。
今回は、そんな猫の風邪について、猫疾病予防管理士とみていこうと思います。

人間の風邪と同じような症状を見せる猫の風邪

一般的によく聞く「猫風邪」とは、猫上部気管感染症という診断名の俗称です。
寒くなってくると、飼っている猫で以下のような症状は見られるようになったら、猫風邪を疑いましょう。

① くしゃみ・鼻水
寒くなってきてから、くしゃみの頻度が増えてくるのであれば要注意。
くしゃみの後に鼻水が出ていないか、顔をよく観察してあげましょう。

② 食欲不振
風邪の症状で鼻水が詰まっていると、匂いを感じることができなくなり食欲がガクッと落ちてしまうことがあります。
また、風邪のウイルスによって口内炎ができることもあり、口内炎が痛くて食欲がなくなることもあるので、ご飯の食べ方や残す量に気を配るようにしましょう。

③ 目やに
猫の風邪症状をひきおこすウイルスは、同時に眼の症状もひきおこします。
ひどい場合は、目やにで固まってしまい瞼が開かなくなってしまうこともあります。
いつもより目やにが出ていないか、よく見てあげましょう。
また、目がしょぼしょぼする、目が赤い、涙が出るのも同じように風邪のウイルスが原因でおこっているかもしれません。

猫の風邪は非常にうつりやすい

風邪の症状をもたらすウイルスは非常にうつりやすく、くしゃみなどによって他の猫たちにうつっていきます。
また、風邪のウイルスの中には一度感染を経験すると、症状が治った後も猫のなかでウイルスが残り続けてしまうものもあり、免疫力が下がったときに風邪の症状を繰り返すこともあります。
特に、子猫やシニア猫では免疫力が下がりやすく、何度も風邪症状を繰り返すことがあるので注意が必要です。

人の風邪は猫にうつるの?

人の風邪は基本的に猫にうつりません。
これは、人間と猫のウイルスの型が異なるためです。
同じように、猫の風邪も人にうつることはありません。
ただし、人間の手を介して猫と猫の間で感染することがありますから、猫風邪の疑いがある猫と接触した場合や、猫風邪にかかった子をお世話した後はしっかりと手洗いや消毒などをおこない、衛生面に気をつけましょう。

猫はもともと体調不良を表に出しにくい動物です。
気がついた時には重症化している可能性もありますから、日頃から猫たちの様子を観察するとともに、もし、愛猫に今回ご紹介した猫風邪の症状が見られたら、すぐに動物病院で診察を受けるようにして下さい。

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