大型で猛烈な台風14号は三連休の日本を直撃する見通しで、特別警報を発表する可能性があるとして気象庁が警戒を呼びかけています。
以前は悪天候といえば台風が近づいたり上陸したときだけだったような気がしますが、記録的な大雨や強風、ゲリラ豪雨など、ここ数年の日本は異常気象の回数が増えています。
自然災害の影響は、人間より数倍も動物たちが過敏に反応します。
【獣医師からの健康注意点】夏の風物詩「花火」の大きな音にご注意 でも取り上げましたが、犬の聴覚(猫の聴覚も)は人間のものよりも発達しています。
今回は、台風をはじめ自然災害を怖がる犬猫への対処についてお話します。
犬猫の不安時の症状
以下のような症状がみられても、決して慌てないで、大声で指示したり、叱ったりしないでください。
特にこのような状態のときに、小さな子供が叫んだり騒いだりすると、ペットの動揺を促し、興奮してしまうことがあります。
- 過敏になり、飼い主でも咬もうとしたりすることがある。
- 大きな音や声を非常に怖がる。
- 周囲を見渡し、キョロキョロし落ち着かなくなる。
- 人から離れなくなり、飼い主のあとをついて歩く。
- 眠りが浅くなる。
- 細かい震えが止まらなくなる。
- 足先などをいつも舐める。
- 食欲不振になる。嘔吐する。
- 下痢や血便をする。
- 猫はおしっこが出なくなる。
飼い主が気をつけること
まずは、飼い主が落ち着いて、冷静になりましょう。
飼い主の動揺や落ち着きの無さを、犬猫は敏感に感じ取ります。
大きな音を立てる、動き回るなど、忙しない振る舞いは控え、落ち着いた行動を意識しましょう。
- ドアの開け閉めは気をつけて静かに行う。
- 食器やその他固いもの、重いものを落とさないように気を付ける。
- 昼夜を問わず、ペットをできるだけ抱きしめ安心させてあげるようにする。できれば夜も一緒に寝てあげる。
- 地震のあとは余震などが起きても、飼い主が動揺しない。避難に際しても落ち着いて行動する。
- いつでも新鮮な水が飲めるように用意しておいてあげる。
- ペットのご飯はいつもより少なめに。ドライフードならお湯でふやかすなど、消化しやすいようにして与える。
飼い主や家族が慌てないためにも、普段からの意識が大切です。
大規模災害に備えて、避難訓練や備えの見直しなど日頃から積極的に行いましょう。
犬猫の体調変化や異常に気付け、緊急事態を招かないためには?
愛玩動物救命士通信認定講座で、犬猫の普段の様子を把握し、もしもの時に対処できる知識を学べます。
ペットとの防災、同行避難について正しく知り防災意識を高めるには?
ペット災害危機管理士(R)通信認定講座、ペット災害危機管理士(R)通学認定講座で、人とペットの身を守ることを重点に災害発生時の危機管理の知識を学べます。
▼こちらもチェック!
●愛玩動物救命士が解説!「低気圧」がペットにもたらす身体の変化
●ペット災害危機管理士(R)が解説!ペットのことも考えた豪雨災害への対策と心構え
●愛玩動物救命士が解説!雷への恐怖心を持つペットのためにできることを考える
★SAE公認動物講師からのプチ講座・セミナー情報、獣医師からの健康管理注意点など飼い主様に役立つ情報配信中★
メルマガサンプルはこちら
(アドレスだけで登録できますので是非お気軽に)