【ワンポイントアドバイス】災害時にも！室内運動を上手に取り入れよう

冬は天候不順の日も多く、お散歩もいつも通りできないことがあるのではないでしょうか？
とくに、吹雪や酷い雨では、犬はお散歩を続けたいものの、正直飼い主は早くお家に帰りたいものです。
室内運動は、災害時、思うように外に散歩や運動しにいけない犬たちにとっても重要だということを知っておきましょう。

まず、犬が運動不足に陥ると、様々な「サイン」を出して私たちに伝えようとしてくれます。
例えば落ち着きがなくなったり、ちょっとぽっちゃりしてきたり、なかには運動不足がストレスに繋がり、吠えや攻撃行動、破壊行動といった困った行動が見られるようになることもあります。
こうしたことを防ぐためにも、日常的に室内遊びを取り入れてあげましょう。
また、今回のように災害による避難生活が続くのは犬にとっても非常にストレスになります。
飼い主にとっても、犬にとっても気分転換になりますから、ぜひやってみてください。

室内で出来る遊び①「宝探し」

特別な道具がなくても宝探しは可能です。
今回紹介するのは、自分の手を使った宝探し。

▶遊び方
①まず、片手におやつを1つ持ち、両手を体の後ろに隠します
②両手を握った状態で愛犬の前に見せましょう
③最初は両手をくっつけた状態で同時に鼻に近づけて、においを嗅がせます
④握った左右の手を、少しずつ離して手と手の間に空間を作っていきます。
その時、犬がおやつを持っている手に興味をひかれているか確認しましょう。
⑤おやつが入った方の手に鼻を近づけたり、前肢でひっかいたりするそぶりが見られたら正解として握っているおやつを与えましょう。
⑥なかなか正解できないときには、握っている手を片方ずつしっかりにおいを嗅がせてあげると良いかもしれません。
※おやつが食べた過ぎて落ち着かない時には、まずは片方の手で犬の体の胸部分軽く押さえながら、もう片方の握った手の匂いを嗅がせることを意識させるようにするとよいでしょう。

室内で出来る遊び②「引っ張りっこ」

こちらは、紐が着いたボールや、捨てる予定のタオルを結んで利用すると良いでしょう。
ただし、タオルを使うと犬が「タオル＝遊ぶもの」と勘違いしてしまう可能性があるため、可能な限りはアイテムを用意した方が良いでしょう。
どうしても手元にそのようなアイテムがない非常時用として覚えておくと良いでしょう。

▶遊び方
①愛犬にロープを咥えさせます。この時、「もって」や「くわえて」、「take」と声をかけてもいいでしょう。
②反対側を飼い主さんがしっかり持ちましょう。
③5秒ほど左右に動かし、引っ張り合いをします。
④「はなせ」や「out」の合図で終了します。
⑤きちんと離すことができたらご褒美として褒めてあげるか、おやつを少量与えてあげましょう。
⑥なかなか離してくれない場合には、他のおもちゃやおやつと交換するようにしてみてください。この時、手から与えようとすると勢いづいて噛まれてしまう可能性がありますから、犬の近くに放り投げるようにしてみてください。
⑦離してくれたらしっかり褒めてあげます。

こうした遊びを1日30～1時間取れるようにするのが理想です。
犬とのコミュニケーションも図れますし、気分転換にもなりますし、足りない運動をカバーすることも可能です。

しかしながら、注意点もあります。
➀宝探しではおやつを使いますので、与えすぎは体重増加に繋がります。
②引っ張りっこでは、興奮させすぎると吠えや攻撃行動などに繋がる恐れもありますし、誤飲にも注意が必要です。
また、しっかりと踏ん張って体の筋肉を使ってもらうためには、滑りやすい床の上では行わない方がいいでしょう。
そして、遊びや運動や飼い主側から始め、犬が、もうちょっと遊びたいな、と思っているうちに（飽きたり疲れすぎる前）に終わらせることがポイントです。

生活する中で、忙しさから犬と遊ぶ時間が少なくなりがちです。
急に30分～1時間が難しければ、10分～20分からでも構いません。
そして、平時はもちろん、災害時こそ、身体を動かす機会として、また、気分転換の1つとして犬と遊ぶ時間を取り入れてほしいものです。