地震に台風と今年の夏も落ちつかない日々が続いておりますね。
暑さもひとしお、いつ人もペットも熱中症になるんじゃないかと神経をとがらせて過ごしています。

以前から、夏の暑さや悪天候で思うように散歩や運動ができないときは、”室内でのノーズワークなどでストレスを発散しましょう”とご紹介してきました。
今回は、そのノーズワークと、災害時にも役立つクレートトレーニングを組み合わせた遊び方をSAE家庭犬訓練士からご紹介しようと思います。

クレートが楽しめる場所にも

ノーズワークは嗅覚を使っておやつやごはんを探し出す遊びですが、それをクレートトレーニングに活用していきます。

まずは、入ってほしいクレートの周辺にペット用のタオルなどを敷き、その下におやつなどを隠します。
最初は鼻を使う意識がないかもしれないので、隠したおやつなどを指さすなどして意識させるところから始めてみましょう。
上手に探し出すことができたなら、そのままおやつを与えます。

今度は、タオルの下に隠すおやつのほか、クレートの入口外部分に、数個おやつなどを置いておきます。
タオルの下のおやつなどを探し出してから、クレートに誘導、入り口付近におやつがあることを意識させてみてください。

次は、クレートの入口外側と、入り口内側、クレートの真ん中くらいの場所におやつを置きます。
おやつに誘われてクレートに入れるようならばっちりです。

次の段階は、クレートの入口内側、クレートの真ん中、クレートの奥、の3か所におやつを置いて、ペットの体が全て入ったらパーフェクト!
追加のおやつを外から与えるようにしてみましょう。

追加のおやつを与える際、ひとつめをあげてから次にあげるまでの時間を少しずつ伸ばしていくことで、クレートの中にいる時間を伸ばしていくことも可能です。
最初はすぐに外に出たがったとしても、徐々に、「このままこの中にいればおやつがもらえるかもしれない」という期待感が生まれはじめ、中にいることが苦痛ではなくなってくるためです。
こうして、クレートに入ることが得意になったら、ノーズワークの探し場所として、クレートを活用していきましょう。

本来であれば、クレートは体を休める場所とすることが望ましいですが、ご家族から離れて寝ることに不安を覚えるペットもいますから、楽しめる場所として活用する方法も取り入れてみてください。

猫にも有効です

今回ご紹介した方法は、犬だけではなく、猫にも活用することができます。
ただ、猫の場合、積極的にノーズワークをしてくれるわけではありません。
我が家では、○ゅーるなどを小さな食器に盛り付け、クレートの入口に置いておくことから始めました。

また、猫じゃらしなどで遊ぶときに、クレートの中に入れるようにして、より、獲物が隠れている感じを醸し出すようにもしていました。

そしてなにより、動物病院などへ連れて行くクレートと、室内で入ってほしいクレートは別にしておくことで、室内クレートへの嫌悪感を最小限にした、というのも功を奏したのかもしれません。
今では同居猫が煩わしくなると、自分でクレートの扉(半開きにして置いています)を開けて中に避難、そのままお昼寝に突入することもしばしばです。

この夏は、ペットと楽しく遊びながら、万が一に備えてクレートに慣らしておく、というのはいかがでしょうか。


いつでも、どこでも、誰でも、オンライン学習でペットの資格取得を目指せる『SAEペットe-カレッジ
ドッグトレーナーコース「犬の在宅トレーナー講座」「第一種動物取扱責任者要件資格 家庭犬訓練士取得対策講座
目的に合わせて選べる2つの講座で、犬のトレーニングを学べます。

▶講座を詳しく見る(SAEペットe-カレッジ専用サイトが開きます)

[関連記事]こちらもチェック!

例年より遅くなりましたが梅雨のシーズンとなりました。 そうなると困るのが犬の散歩です。 雨を気にせずお散歩を楽しめる子もいれば、雨が苦手な子もいますよね。 それ...

: #

続きを読む

6月中から暑さが始まり、7月に入っては体温超えの猛暑日が連日観測され、誰もが辟易していることでしょう。 こうも暑いと日中の散歩はもちろん、朝夕の散歩ですら、犬た...

: #

続きを読む

この度の能登半島地震により被災された全ての皆様に心よりお見舞い申し上げます。 ペットと一緒に避難するケースも多く見られていますが、課題もあります。 一緒に安全に...

: #

続きを読む

\ためになる情報が満載/
SAEのSNSでも、お得なキャンペーンやセミナー、生活に役立つワンポイントアドバイスなど様々な情報を発信しています。ぜひ、フォローしてくださいね!