少しずつ寒さが緩み、いよいよこの時期がやってまいりましたね。
そう、花粉の襲来です!
私は今年、目の症状から始まりました。早めに薬を飲むなどしているのですが、なかなか・・・。
正直、薬飲んでてこの症状なら、薬飲まないとどうなるの?と恐怖を感じます。
しかしながら、花粉が飛ぶということは、それだけ暖かくなってきて、お散歩が楽しくなる季節でもあるということです。

ノーリード、やっていませんか?

先日、リードを外してトレーニングしていた大型犬が近くを歩いていた人に噛みつく、という事件が起きたことをご存知でしょうか。
その記事を読んでいて、ふとコメント欄を見てみると、「リード外して散歩している人が近所にいる」や「我が家の近くの公園でもリード外している人いるよ」「飼い主たちが集まるとリード外して公園がドッグラン状態になる」といったものが散見されました。

私が知る限り、多くの公園でリードを外すことは禁止されていますし、ドッグランとして使用できる場所にはそれとわかるよう看板などがあるはずです。
もしそれがない状態でリードを外して犬たちを自由にしているとしたら、条例や法律に違反している可能性があります。
国による規制として、「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づき、「犬の所有者または占有者に対して、犬を規制できる状態に置くこと」が求められており、これが実質的なリードを使用を意味しています。
犬の所有者や占有者は、犬をみだりに放し飼いにしないことが明記されているのです。

また、自治体が独自で設けている条例でも、規制されていることが多いです。
例えば、東京都の条例では、「犬を連れて外出するときは、犬に引綱(リード)をつけ、または犬を確実に保持することができる容器に収容すること」と定められています。

コメントからはどの地域にお住まいなのかまではわかりませんが、一定数、散歩時や公園でリードを外している飼い主がいることは事実なのでしょう。

犬がきっかけの事故の原因はほぼ飼い主にある

実際にリードを外している飼い主が上記の法律や条例を知った上で行っているのかどうかはわかりませんが、咬傷事故のほとんどは飼い主の無知や過信によって引き起こされています。
「うちの子に限って人を噛むことはない」「リードを外していても大丈夫」といった自信はどこからくるのでしょう。
トレーナーとして長く仕事をしていますが、未だにそんな自信を持つことはできません。

犬にも自我がありますから、その日の気分やその時の状況で、今までとは違う行動をしてしまうかもしれません。
私の師は、犬を信頼しても信用しないこと、犬は、何かのきっかけがあれば、人を殺すことができる動物なんだと忘れないこと、とよく言っていました。
どんなに体の小さな犬であっても、人を傷つけることができる動物であることを忘れてはいけない、だからしっかりと人がコントロールできる状態を維持しなくてはいけない、と教えられました。
結果的にそれが人も犬も守ることに繋がることなのでしょう。
そもそも、ドッグランなど決められた場所以外でリードを外すことは、前述の通り法律や条例違反となり、罰則が生じることもありますから、今まで気軽にやってたなぁ、という飼い主さん、気をつけていきましょう。
バレないでしょ、と思うかもしれませんが、今はSNSですぐに情報が拡散される時代です。
そんなことで注目を浴びないようにしたいものです。

その他にも注意点が

また、お散歩中の注意点として、車道側を歩かせるのも控えたほうが良いでしょう。
とくに、歩道と車道に区別のない道や狭い道では、車との接触が考えられます。
体の小さい子や体高の低い子は、運転席からはまったく見えないのです。
私も実際、実家で車を運転しているときに、散歩中の犬が急に車道側に出てきてブレーキを踏んだことが何度かあります。
散歩している姿が見えていましたので、なるべく反対側により、スピードを落として走っていたので大事には至りませんでしたが、大通りへの抜け道でもあり、スピードを出す車も多いため、いつか事故が起こるのではないかとヒヤヒヤすることもあります。

愛犬の命を守ることはもちろん、愛犬が他の人に危害をくわえないよう気をつけるのも、また、決められたルールを守るのも飼い主の義務です。
とくに法律や条例は知らなかった、では済まされません。
楽しい行楽シーズン前に、飼い主として知っておくべき条例などはないか、調べてみてもいいかもしれませんね。


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