11月8日は「いい歯の日」です。
国民へのさまざまな歯科保健を啓発することを目的に、日本歯科医師会が1993年に設定しました。
同じ目的で他にも、4月18日を「良い歯の日」、6月4日を「歯と口の健康週間」に制定されています。

歯と口の健康の重要性は、人だけでなく犬にも当てはまります。
犬にとって虫歯はかなり珍しく、犬に多いのは歯周病のほうで、予防などの観点から日頃のデンタルケアはとても重要です。

歯のケアはペットも重要

人間は毎日歯磨きをしますが、ペットの歯のケアはできていますか?
歯は人間だけでなく、ペットにとっても大切なもの。
とくに犬にとっての歯は、獲物を獲ったり、飲み込める大きさに食べ物を噛み砕いたり、身を守るための武器でもあったり、大切な役割を持ち頑丈にできています。
もし、愛犬の口が臭いと感じたら、それは大切な歯が歯周病にかかっているのかもしれません。

歯周病とは

歯周病は3歳以上の犬の約8割がかかる病気と言われています。
実はこの歯周病、口の中の不快感や口臭などの原因になるだけでなく、血流を介して細菌が全身の臓器に運ばれて犬の身体に悪影響を及ぼす怖い病気です。

歯周病の原因は、歯に溜まった歯石や歯垢です。
歯垢が溜まった状態が続くと、歯石に変化し、普段の歯磨きでは落とせないほど硬くこびりついてしまいます。
歯垢は3~5日で歯石に変化すると言われていますので、歯垢の段階で除去しておくためにも歯磨きを毎日の習慣にしておくことが大事です。

さらに歯石には、細菌が不着しやすく、歯石が溜まると歯周ポケットができ、歯肉に炎症を起こしやすくなります。
そうなると、ますます口臭やよだれがひどくなっていき、さらに進行すると歯が抜けたり膿が溜まったりします。

ひどい歯石の場合には、動物病院で麻酔を打って除去をしないといけなくなり、これはペットの身体に負担をかけてしまいます。
また、高齢になればなるほど麻酔をかけての歯石取りはリスクを伴います。
そうならないためにも、普段から歯垢の付き具合や口臭をチェックして、ケアをすることが大切です。

歯磨き方法

犬用歯ブラシ、または人の子供用の歯ブラシを使って歯を磨いていきます。
口の中に固い歯ブラシを入れられるのが嫌な子もいます。その場合は指にガーゼを巻いて、ゆっくり歯をこするように丁寧に磨いてあげましょう。
口周りを触られることを嫌がる子は、ガーゼを引っ張り合いする遊びを取り入れるなどして、口周りや歯に触れられることに徐々に慣らしていきましょう。

歯磨きは、愛犬との触れ合い、コミュニケーションタイムにもなります。
大切な歯のためにも、ぜひ日々の生活に取り入れていきましょう!

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