今週金曜の9月1日は「防災の日」
皆さんの防災への意識も高まっているのではないでしょうか?
今回はペット災害危機管理士(R)より、防災の備えについて具体的にお話していきます。
避難生活に備える
非常持ち出し袋や備蓄品の備えはできていますか?
以前は最低3日分の用意を、と言われた災害時の備蓄品ですが、最近は災害の規模が大きく、物流がストップしてしまうと3日分では到底足りないとも言われています。
特に、いま懸念されているのは、東海地方を震源とする巨大地震による広域被害や、首都直下型地震による都市機能の麻痺によっては、1週間分の備蓄でも足りないかもしれないということ。
持ち出し袋とは別に、自宅には2週間~1か月分の食料等を備蓄するようにしましょう。
また、カセットコンロなどがあると、ガスが使えない時でも温かい食事を摂ることができます。
大規模停電への備え
2018年9月に北海道で起きた地震(北海道胆振東部地震)では、道全体で停電が起きるという事態に見舞われてしまいました。
もちろん非常に稀な事態であったと言われていますが、どの災害でも「想定外」が起きています。
私たちは、この「想定外」すら想定にいれなければいけない状況に置かれつつあります。
懐中電灯の備え、電池の備蓄、通信機器の充電は電池でできるものもありますから、それを用意するのも1つでしょう。
また、暑い時期、寒い時期に停電し、復旧までに時間がかかることが見込まれる場合を想定する必要もあります。
特に、ペットを飼っている場合には、若年層や老年期、病気を持っているなどによって、通常より気をつけなくてはいけない場合もあります。
ペットがいるということは、より早く避難行動が必要
集中豪雨や台風などによって、洪水・土砂災害などの災害が発生が差し迫り、避難を促す必要があるときに市町村から発令される避難情報。
その最初に発令される「高齢者等避難」というのは、すぐに避難が難しい高齢者や障がいを持っている方たちなど、災害弱者を早めに避難させるために発令されるものです。
では、ペットを飼っている私たち自身はどうでしょうか?
ペットを連れて避難する場合、人間用の非常持ち出し袋と、ペット用の非常持ち出し袋が必要となります。
さらに、ペットを連れて避難するわけですから、通常より荷物が多くなります。
ということは、避難の時間も余分にかかるということになります。
また、近年多くなっている豪雨による被害では、道路が冠水した中を避難していくような状況で、人用とペット用の非常持ち出し袋を抱えながら、ペットも連れて避難することは容易ではありません。
ペットがいるということは、高齢者等避難が発令された時点で避難を開始してもおかしくはないのです。
どれほど災害に備えているとは言っても、その被害の大きさまで想定することはできず、万全とは言えないでしょう。
少しでも被害を少なくするためにできることは、日ごろの備えと、何よりもいち早い避難です。
「まだ大丈夫」ではなく、「ペットもいるから早めに避難しよう」の精神を持つようにしましょう。
災害発生時、自身や家族、大切なペットの身を守り、非常時を生き抜いていくためには?
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