「啓蟄」という日をご存じですか?
啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」という意味で、冬眠していた虫が春の訪れを感じ、穴から出てくる頃を指します。
今年は昨日、3月5日がちょうどこれにあたります。

この日に関連し、「虫出しの雷」という言葉があります。
俳句を嗜む方はご存じだと思いますが、立春をすぎて初めての雷を「虫出しの雷」と言い、俳句の季語として使われる言葉です。
雷の音にびっくりして虫も出てくる!ということなんでしょうけれど、もちろんびっくりするのは虫だけではありません。
今回は犬猫飼養アドバイザーより、雷が苦手な犬猫のトレーニングと対処についてお話します。

雷に慣れる子、慣れない子

犬や猫の中にも、雷が大の苦手!という子たちは多くいます。
突然鳴る大きな音に、どうしても恐怖心を抱いてしまうのでしょう。
こうした雷に慣らすトレーニングとして、録音した雷の音を最初はボリュームを絞って聞かせ続ける、というものがあります。
実際に試してみた方もいるかと思います。
これで効果が得られる子もいれば、いつまでたっても慣れることが出来ない子もいます。

それはなぜなのか?
雷が鳴るのは、何も本当に突然鳴るわけではないからです。
例えば辺りが急に暗くなる、気温が下がる、雨が激しくなるといった私たちにもわかる変化もあれば、気圧が下がる、空気中のイオンに変化が現れるなど、私たちにはなかなか気がつくことができない変化もあるのでしょう。
録音した音に慣れにくい犬や猫は、そうした変化を含めて恐怖を感じている可能性があり、一概に音や光に慣らすだけでは解決できないこともあるのです。
また、録音し再生する音と、実際の音の差異が慣れにくさをもたらしている可能性もあります。

ではどうすればいいのか?

録音トレーニングで改善できないのであれば、あとは対症療法です。
一緒にいるときに雷が鳴り、目の前で恐怖反応を示すようであれば、まずはそれをどうにかしなければなりません。
これは、恐怖の度合いによって対処が変わってきます。
びっくりして硬直する、震える、といった姿を見せる子では、飼い主さんがそばにいて、優しく声をかけたり、身体を触ってあげるなどを続けるうちに、安心できるようになります。
このとき注意してほしいのは、飼い主さん自体が必死になる必要はないということです。
感覚としては、本当に、何気なく、「大きな音してるね~、いつやむかな~」くらいののんびりさで十分です。
ここで必死になって抱きしめたり、声をかけ続けると、余計に恐怖心をあおることもあるので要注意!
飼い主さんがいかに落ち着いていられるか、がポイントになります。

恐怖のあまり暴れてしまう、パニックを起こして飼い主さんの声にも反応しない、という状況では、落ち着かせるどころではありませんし、飼い主さんはもちろん、犬や猫自身にもケガなどの危険が伴います。
それほどまでの恐怖反応を示す子には、動物病院に相談し、精神安定剤などのお薬を処方してもらうといった手段も必要になってきます。
もちろん、お薬を飲ませる場合は雷が鳴ってからでは遅い場合もありますから、ある程度雷の予報が出ている時に前もって飲ませる必要があるでしょう。

雷は、人間でも苦手な人が多い気象現象

一緒に怖がって一緒にその時間を乗り切るもよし、録音トレーニングを試してみるもよし、じっくり改善に取り組むもよし。
雷でお困りの方は、ぜひ色々試してみてください。

 

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