主に7月から日本全国で開催される花火大会。
大輪の花火を見て、夏を楽しむ方も多いでしょう。
しかし、もしそのときペットを連れているとしたら、一緒にいる愛犬は実は楽しめていない、もしかしたらストレスを感じているかも。
今回は、犬の聴覚と大きな音についての注意について、お話します。

犬の聴覚

犬の聴覚は、嗅覚に次いで鋭く、その感度は人間の約6倍といわれています。
物体が落下する音などは、犬は人間の限界の400倍の距離でも聞き取れるといわれています。

犬はどの方向で音がしたかを聞き分ける能力も抜群で、人間が16方向しか判別できないのに対して、犬は32方向です。
それは、耳を動かす筋肉が大変発達していて、前後左右に向きを変えられるからで、もちろん立ち耳のほうが、垂れ耳よりも感度はすぐれています。
そのため、眠っていた犬が家の人の帰ってくる遠い足音をいち早く聞きつけて玄関へとんでいくことができるのです。

大きな音への注意と対処

夏の風物詩「花火」はとても楽しみなイベントですが、大きな音に驚く犬も多いので気を付けましょう。
驚いて、パニックになったり、ストレスでお腹を壊したりする子もいます。
中には、近所で開催された打ち上げ花火の音に驚いた犬が家を飛び出し、道路を逃げ回って大怪我をした事例もあります。

まずは、大きな音に対する愛犬の反応を見極めて、音を遮断する工夫をしてあげましょう。

■大きな音への反応を確認する
花火に限らず、雷や車のクラクション音など、突然鳴り響く大きな音に対して愛犬がどのような反応をしているかを確認しましょう。
一定以上の大きさの音、決まった音に対して過剰に怖がる場合は、できるだけその音から離してあげる必要があります。
愛犬が怖くてたまらないことを、飼い主が理解してケアしてあげましょう。

■音を遮る
特に愛犬にお留守番をお願いするときは、窓をしっかりと締め切りましょう。
音楽やテレビの音を流したままにしてあげるのも良いかもしれません。
外からの音が聞こえにくくしてあげることで、愛犬にストレスがかからないようにしてあげましょう。

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