まだ5月中旬といえばいいのか、すでに5月中旬といえばいいのか。
例年あと少しで梅雨シーズンの到来で、犬たちのお散歩も悩ましい時期がやってきますね。
本格的な雨のシーズンを前に、天気の良い日は遠出を楽しみたい、そんなご家庭もあることでしょう。
今回は気をつけたい植物として、「藤(フジ)」を愛玩動物救命士からご紹介しようと思います。
まずは藤という植物について
公園などで見かけることもある藤棚。
藤の花は、4月中旬から5月中旬にかけてピンク、紫、白、黄色の花が順に咲き誇ります。
咲きたての頃にはほのかな香りですが、満開の時期に藤棚へ近づくと、ジャスミンに似たほのかな甘さのあるお花の香りが感じられ、また、その見た目の美しさからも満開の藤棚を楽しみにしている人もいるのではないでしょうか。
そんな藤は、マメ科フジ属のつる性落葉木本で、日本の固有種。
現在はその美しさから世界各地で植えられ、観賞用として楽しまれてもいます。
良く見かける藤は「ノダフジ」と呼ばれる種類らしく、その蔓(つる)は他の木などに右巻き(上から見て時計回り)に巻きつき、2mほどの長さになることもあるそうです。
同属のヤマフジとよく混同されてしまうようですが、ヤマフジのツルは左巻きなので区別がつくのだとか。
皆さんがよくみる藤のツルはどっち巻でしょう?
犬への危険はある?ない?
さて、この藤。
犬たちにとって危険はないのでしょうか?
実は、「藤の葉」、「樹皮」には「ウェスタリン」という毒性が、「豆」や「サヤ」には「シチシン」という毒性が含まれています。
そして、「藤の花」には「レクチン」という毒性が含まれています。
食べてしまうと嘔吐、下痢、胃腸炎などを起こすと言われており、まれに死亡する場合もあるので注意が必要となります。
藤に似ている花でエニシダ、キバナフジも有毒ですので気を付けましょう。
犬たちにとって危険、とは言いましたが、あまり知られていないようですが、藤の花を天ぷらやおひたしなどで楽しむこともあるようです。
その際も、しっかりと加熱したうえで、旬のものを楽しんでいるわけですが、加熱が不十分だと人でも嘔吐や下痢を起こすことがあるそうです。
藤の花を食べてみようかな、と思った方は、まずはしっかりと加熱することと、加熱したとはいえ、犬たちにはおすそ分けしない方が良いということを覚えておいてください。
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