ドライブが好きな私は、よく目的地も決めないまま車を走らせます。
お気に入りの音楽をお供に気ままに走るわけですが、時々趣向を変えてラジオをつける時があります。
そんなとき、「その一目ぼれ、迷惑です」というフレーズが耳に入りました。
よくよく聞いてみると、ペットショップで見かけた犬を衝動的に買おうとする人に対しての一言のようで、一目ぼれや運命という言葉でペットを購入するのではなく、しっかりと考えて飼いましょう、ということでした。
犬猫飼養アドバイザーが、「その一目ぼれ、迷惑です」を深堀りします。

「その一目ぼれ、迷惑です」の真意を突き詰める

昨年からのコロナ禍、ペットを飼う人が増えました。
それに比例して、捨てられるペットも増えました。
「この機会にペットを飼ってみたい。」その気持ちは別に非難されることではありません。

しかし、犬にしろ、猫にしろ、その他の動物にしろ、生き物を飼うということは、お世話の時間(散歩やトイレの片づけ、お手入れ、ごはんを与えるなど)やコミュニケーションの時間(遊びや触れ合うなど)、場合によってはしつけの時間など、今までの生活サイクルを変えざるを得ない状況になります。

また、吠え声や匂いといった今までにはない感覚的な問題も生じることでしょう。
飼ってからアレルギーが発覚した例も多く見かけます。

そうしたことを漠然としか考えない、もしくは全く考えないうちにペットを迎えることで、その後の生活に齟齬が生じ、結果、手放さざるを得ない状況になってしまうのでしょう。

出来れば飼う前にアレルギー検査をするとか、じっくり犬種について学ぶとか、飼い方を学ぶということをした上で、準備万端迎えられるよ!という状況を作ってほしいものです。

ペットを飼う責任を持てるかどうか

もちろん飼った後の責任も忘れてはいけません。
その際たるものがしつけやトレーニングでしょう。
排泄はできるだけ室内でさせること、外出するときにはマナーベルトやオムツを装着すること、リードは絶対に放さないことなど、出来て当然のことが出来ていない状況にあります。

そこまで気にすること?と思われてしまうのですが、飼ってない人からしてみるとペットの排泄物は迷惑以外の何ものでもないですし、リードを放す行為も理解されません。
水で流す行為も、汚れを拡散するだけでより迷惑になってしまう場合があることを覚えておいてください。

とくに、リードを放す人の多くは「うちの子はきちんとトレーニングしてるから大丈夫」と仰る方が少なくありません。
正直トレーニングの有無は関係なく、周りの人が恐怖心を覚えたり、不安感を覚えることが問題なのです。

社会の一員として暮らす以上、ある程度譲歩し合わないといけないことがあります。
相手が行うことが決定的にこちらに悪影響となり得る場合には、毅然と「それは困る」と言っても構いません。
逆に、相手がこうしたことに困っている、と言ってくるのであれば、それを謙虚に受け止め改善に努めることも、飼い主の責任の1つでしょう。

すでに飼っている人も、これから飼う人も、また、次の子を迎えようとしている人も、今一度命あるものを飼う、ということがどういうことか考えてみませんか?

 

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