この時期になると始まるのが、狂犬病予防注射の集団接種。
以前柴を飼っていた時、注射を嫌がって暴れすぎて注射器の入った入れ物を蹴倒したことがありました・・・・。
申し訳ないやら、可哀想やら、それでもあまりの必死さに最後は笑うしかなかったことを覚えています。

そんな狂犬病予防注射、いまにわかに注目されていますね。
本来なら年に1回予防接種を受けることが法律で義務付けられていますが、様々な要因で、その接種率は100%ではありません。
そもそもなぜ、法律で予防接種が義務付けられることになったのでしょうか?犬猫飼養アドバイザーと振り返りましょう。

未だ世界で猛威を振るう人獣共通感染症

狂犬病が日本から撲滅されて65年。
それまでは、国内でも定期的に発生していました。

狂犬病は、その名前から犬が感染する病気と思われがちですが、哺乳類全てが感染する病気で、犬はもちろん、家畜の牛や馬、人、日本で最後に発症が確認されたのは猫だった、とも言われています。

狂犬病のウィルスに感染、発症すると、神経を侵され、幻覚や錯乱、呼吸困難を経て、死亡します。
さらに、唾液中に多量のウィルスが生産されるのですが、錯乱などによって近くにいる動物に咬みつき、感染が拡大していきます。

狂犬病自体は紀元前からある感染症のようですが、いまだ治療法はなく、近年は発症しても回復する例もあるようですが、それでも致死率はほぼ100%に近いと言えます。

狂犬病は過去の感染症ではない

日本では、この狂犬病を撲滅するために、年2回のワクチン接種に加え、徹底的な管理のもと、7年という実に驚くほど短い期間に国内からの根絶を成し遂げました。
ある意味日本人の生真面目さが功を奏したともいえるのでしょう。

そのため、一般飼い主はもちろん、今現場にいる医療関係者、獣医療関係者も国内で狂犬病そのものを見たことはないのではないでしょうか。
実は、2019年のコロナ禍において「輸入狂犬病」が発生していたことを覚えていますか?
輸入狂犬病とは、海外で狂犬病のウィルスを持つ動物に咬まれたのち、日本に来て国内で発症する例を言い、その前は2006年に報告されています。
残念ながら、2019年、2006年とも、発症した方はお亡くなりになっています。

狂犬病という感染症は、忘れ去られた病気ではなく、一歩日本から出れば、身近に存在している病気なんだということを、覚えておいてほしいと思います。
そして、一度は撲滅できた地域で再び流行した例があることも覚えておきましょう。
その地域とは、日本と同じ島国である台湾です。
2013年7月、野生動物(イタチアナグマ)での狂犬病発生を公表、台湾での狂犬病発生はおよそ50年ぶりのことでした。

なぜ島国である台湾で、一度撲滅したはずの狂犬病が再び発生することになったのか。
同じ島国である日本はそのことを考えていかなくてはいけないのかも知れませんね。

 


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