2月もあっという間に終わりを迎えようとしており、春の暖かな陽気を感じるような過ごしやすい日が多くなりましたね。
とはいえ、まだまだ不安定なため急激に気温が下がったりと、激しい温度変化で体を壊さぬよう、ペットと気を付けて過ごしましょう。
さて、今月は2月22日の猫の日もありましたので、引き続き猫健康管理士から猫に関してのお話をしようと思います。

猫の大きなチャームポイントの一つともいえるのが「肉球」です。
猫と暮らしている方であれば、一度はあのすべすべの質感と、ぷにぷにと柔らかい感触に誘われるように触れたことがあるのではないでしょうか?
犬の肉球に触れたことがある方は、その触り心地の違いをよく分かっているかと思いますが、犬と猫ではそもそも肉球の構造自体が異なるのです。

犬と猫の肉球の違い

柔らかい肉球を持つ猫に反し、犬はざらざらとして硬い肉球をしていますが、これは表面に表皮乳頭(ひょうひにゅうとう)という突起を持っているためです。
この違いは先祖の動物の暮らしを辿ると理解できるかと思います。
犬は寒い地域に暮らしていたオオカミで、猫は砂漠地帯などに暮らしていたリビアヤマネコです。
オオカミはこの突起によって足の裏から伝わる寒さをしのぎ、凍傷などを防いでいたとされています。
更に硬い大地を長く走り狩りをしていたため、丈夫な肉球が備わったのです。

では猫はどうでしょうか?
猫は前述した通り、砂漠地帯に生息していたリビアヤマネコが先祖です。
そのため雪の上など寒い地面などへの耐性が必要なく、このような違いが生まれたという説が濃厚です。
「猫はこたつで丸くなる」などと歌われることもありますが、これも猫の遠い先祖からの名残なのかもしれません。

また、猫は犬のように長時間走り回るような狩りのスタイルではなく、樹上から獲物にとびかかったり、忍び寄って捕えたりすることが主でした。
そのため固く頑丈な肉球ではなく、クッション性の高い柔らかな肉球で足音を消し、狩りのためにも役立てていたと考えられています。

更に木の上や高い場所から飛び降りるときにも、あの軽やかな着地はクッション性に富んだ肉球のおかげといえますね。
一見、犬と比べてしまうと柔く頑丈さがないように思えますが、猫の生き方に適した合理的な進化の末ともいえるでしょう。

肉球以外にも猫の魅力はまだまだたくさんあります。
かわいさだけに注目するのもいいのですが、なぜそのようなフォルムになったのかの起源を探ると、さらに猫のことを理解でき、猫との暮らしを楽しめるかと思います。
是非興味がわいたらご自身でも調べてみてください。

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