私たちにとって身近な動物である犬や猫。
言葉は通じないものの、なんとなく意思疎通ができている、と感じることも多いでしょう。

犬は音(鳴き声など)や尾、目、口元など、あらゆる部位で感情を表す表現力豊かな動物、と言われていますが、これは群棲動物であることが関係しています。
群れの中でコミュニケーションを図ろうとすると、相手に伝わるしっかりとした表現力が必要です。
そのため、ボディランゲージも複雑になり、鳴き声もバリエーション豊かです。
これは人にも言えることで、だからこそ、人と犬は感情が伝わりやすいのでしょう。

では、猫はどうでしょうか?猫健康管理士と見ていきましょう。

猫の感情の表現方法

猫は基本的には単独行動を好みます。
そのため、犬ほどの表現力を必要としてきませんでした。
犬ほどの表現力はないものの、人と一緒に暮らすようになり、ヒゲの動き、耳の動き、尾の動き、そして音(鳴き声)で感情表現する個体も増えてきています。

例えば、猫の感情を表現してくれるヒゲについて、みていきましょう。
もともと、猫のヒゲは周囲の環境をチェックするセンサーの役目を果たしています。
このヒゲは非常に高性能で、ヒゲ先に当たる空気の流れによって、周囲の状況を感知できるともいわれています。
どういうことかというと、猫に限らず動物が移動をすると、その動きにより空気の流れに乱れが生じます。
猫はその空気の変化を感じ取り、物体との距離や位置まで把握することができるといわれているのです。

猫のヒゲの役割

そんな猫のヒゲには、眉上毛と呼ばれる目の上の長い毛と、頬骨毛と呼ばれる目の横下にある1、2本の毛。
「猫のヒゲ」と聞いてほとんどの人がイメージするであろう、唇の横にある約24本の毛、上唇毛。
それから、下唇毛と呼ばれる顎にある短い毛、口角毛と呼ばれる上唇毛の上にある1、2本の短い毛、そして、前足首にある毛など、様々あります。

こうしたヒゲの根元にはたくさんの神経が集中していて、微妙な振動でも敏感にわかる仕組みになっているのです。
猫にとってヒゲがどれだけ大事なものかというと、ヒゲを切ってしまったり、抜けて生えてこない状況になると元気がなくなり、新しく生えてくるまで部屋の隅にうずくまってじっと動かなくなってしまう事もあるといいます。
犬ではヒゲをカットすることもあるから、と考え、猫も同じようにカットしようものなら、元気がなくなるだけではなく、障害物を避けられずケガをすることも考えられます。
絶対にカットしないでくださいね。

ヒゲの向きで猫の感情が分かる!

また、ヒゲは感情を表すツールでもあります。
ぜひ、ヒゲを注意深く観察して、猫の気持ちを把握するために役立ててみてください。

例えば、上唇毛が下に垂れているときは、リラックスしているときで、褒められたり、遊んでもらっていたりして喜んでいるときは上向きになります。
また、情報収集や興味をそそられている場合は前向きに広がるといわれています。
そして、恐怖に遭遇したときは、頬にペタッとくっつき、前に突き出しているときは機嫌が悪いと考えられます。

このように、目に見えてわかる感情表現は他にもあります。
それはまた別の機会にご紹介しましょう。
こうした猫からの言葉を少しずつ覚えていって、猫の気持ちに寄り添えるようになると素敵ですね。

 

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