3年ぶりに新型コロナ流行による行動制限のないGW、外出や外食を楽しむ人も多いと思いますが、外に出るよりもおうちでちょっと奮発したお取り寄せグルメや高級食材を楽しむ方やご家庭も多いのではないでしょうか?
せっかくならペットとも美味しいものを一緒に楽しみたいと思う方もいると思います。
でも、犬の手作りレシピは数多くあるものの、猫はどうなの?と思う飼い主もいるのでは?
今回は、猫健康管理士より、猫の食性と食べられる食材をほんの少しご紹介します。

猫の「食性」を知ろう

猫にも、人の食事に興味を持つ子は多くいます。
人が食事を始めると、すぐそばで食べたそうにする猫もいることでしょう。

しかし、猫は「真性肉食動物」のため、植物の消化に適した体のつくりにはなっておらず、野菜や果物に含まれる炭水化物や食物繊維をうまく消化することができません。

犬はというと、真性肉食動物の猫と比べると野菜や果物の消化が得意と言えますが、犬も本来は肉食ということは覚えておきましょう。

では、猫はどこから食物繊維などを得ているのでしょうか。
それは、獲物のお腹で消化されかけて残っていたものにほぼ限られます。

そのため、犬に与えるような、歯ごたえのある大きさの野菜や果物をたくさん与えると、猫の消化器官に負担をかけてしまいます。
猫の食事に野菜や果物を加える場合には、ごく少量(例えば小さじ1杯ほど)を、栄養素がきちんと吸収できるようにミキサー等でピューレ状にして与えるようにしましょう。

猫が葉っぱをかじるのはなぜ?

猫草と呼ばれる草や、レタスなどの葉っぱをかじることはあります。
これは、好きだから食べる、美味しいから食べる、というよりは、毛玉などを吐き出すために食べていることが多いです。
ですから、栄養面や嗜好性とは関係なく、猫が生きていくためだけであれば、野菜や果物をあえて食べる必要は特にない、ということも覚えておきましょう。

手作り食の是非

飼い主の考えとして、「手作り食=愛情の表れ」と思ってしまう節がありますが、手作り食を用意している時間を猫とのコミュニケーションの時間に使ってあげる方が、もしかしたら猫たちはよっぽどうれしいかも知れません。

ただし、人間の食事の片手間に用意するくらいなら簡単ですし、同じ食材を使ったご飯を一緒に食べることから、愛情欲求を満たすこともできるでしょう。

また、季節のものをいただくと、元気をもらえるのも事実です。
「手作り食」となると途端にハードルがあがり、身構えてしまうかもしれませんが、旬のものを一緒に味わう程度の気持ちで時々取り入れるようにしてみると、手軽にチャレンジできるかも知れませんね。

猫に与えても大丈夫な食べ物は

【にんじん】
年中見かけるにんじん。とても手に入りやすいですので、ちょっとチャレンジしてみるにはもってこいの食材です。

にんじんに期待できる効果として、病気予防やアンチエイジング、皮膚や粘膜の保護が挙げられます。
それらに有用とされているのが、にんじんに多く含まれているβカロテンです。
実はこのβカロテン、犬ではβカロテンからビタミンAを作りだすことができるので、ビタミンAの恩恵を受けることが出来ますが、猫は体内にβカロテンをビタミンAに変換する酵素が無いため、ビタミンAの恩恵を受けることが出来ません。

では猫にとってβカロテンはどのように有益なのか?
そもそも、βカロテンは強力な「抗酸化作用」を持っています。
この抗酸化作用によって体内の活性酸素(本来は体内の悪いものをやっつける良い働きをするものですが、増えすぎると正常な細胞も攻撃してしまいます)を減少させることができ、それが病気の予防やアンチエイジングの効果が期待できます。

●にんじんの与え方●
猫に与える時には、生ではなく茹でてすりつぶしたものを小さじ1杯ほど与えるようにしましょう。
生のものは、食物繊維の消化がうまくできない猫たちにとって、消化不良の原因ともなりえますから注意してください。

★ワンポイント★
にんじんの旬は10月~12月で、その時期のものは「冬人参」と呼ばれます。
また、京野菜として親しまれている金時人参は、11月から2月頃に旬を迎えます。
旬の時期のにんじんは甘味が強く、栄養価もより高いです。

猫がどんな動物か知り、猫と健全に暮らすには?
猫健康管理士通信認定講座で、猫の生態やグルーミング方法等を学び、猫の健康美を守る知識を学べます。

 

▼こちらもチェック!
【ワンポイントアドバイス】猫の新しい魅力の発見にもつながるルーツを新発見!

 

 

メルマガ

★SAE公認動物講師のプチ講座・セミナー情報、獣医師からの健康管理注意点など飼い主様に役立つ情報配信中★
メルマガサンプルはこちら
(アドレスだけで登録できますので是非お気軽に)