ここ数日で突然に冷え込みが強くなり、道行く人の服装も一気に温かな厚手のものに変化しましたね。
急激な寒暖差に身体も驚き、寒さに悩むだけでなく体調を崩してしまっている方も多いように感じます。
早くも2024年は残すところあとひと月ですので、皆さんも寒さ対策は勿論体調管理には十分注意して元気に年末まで過ごしていただきたく思います。
さて、今回は犬の健康生活管理士より、寒さにちなんで犬と暖房のお話をしようかと思います。
犬は寒さに強い?
童謡でも、雪が降ろうとも犬は外を駆け回るなんて言われ「犬=寒さに強い」という考えが定着している節があります。
しかし、犬と一括りに言っても種類は様々います。
例えば小さな体と大きな瞳で昔から家庭犬として人気なチワワは、身体が小さいため身体の中心まで冷えてしまうまでが早く、寒さには弱いとされています。
反対にシベリアンハスキーは名前の通り、寒さの厳しいロシアのシベリア発祥の犬種であり、密な被毛で寒さには強く、反対に暑さに弱いです。
このように犬によってそもそもの身体的特徴が違うため、「犬は寒さに強い」という主語が大きい極端な考えは禁物といえるでしょう。
暖房は必要?
では暖房が必要かどうかという部分をお話しすると、程度はどうであれ必要と言えます。
寒さは犬の活動を抑制し、運動不足や飲水量不足などの弊害ももたらす可能性があります。
また、前述のように犬種によって寒さへの耐性は異なりますので、犬種に合わせての暖房設備の選択や温度設定を変えることも必要です。
しかし寒さに強いとされる犬種だとしても、常に身体を震わせているなど寒さを訴える様子があれば、暖房アイテムでの温度調節をし、飼い主としてQOL(生活の質)の維持・向上に努めましょう。
暖房アイテムの取り扱いには注意を
暖房アイテムは扱いを誤れば火傷・低温火傷・火災などの危険があることを忘れてはいけません。
電気ストーブを使う時には犬が近づきすぎないようサークルなどで区画し、犬を火傷から守る必要があります。
電気カーペットの場合は長時間使うことで、低温火傷を負ってしまう可能性があります。
何枚か毛布などを重ね、直接の熱が犬の身体に加わらないようにするなど工夫をすると良いです。
お留守番や就寝時は人の目から離れ不安かと思いますので湯たんぽがお勧めです。
低温火傷防止のためにカバーでしっかりと包む必要がありますが、電気を使わず持続性もあります。
ペット用の湯たんぽ製品もありますので、興味のある方は調べてみてください。
最後にストーブなどを使う場合は乾燥にも注意しましょう。
乾燥はウイルスが体内に侵入しやすくなる他、犬の皮膚乾燥によって皮膚病の原因にもなります。
加湿器を使うか、もしくは濡れたタオルを干しておくだけでも加湿効果が得られます。
家の中にちょっとした暖かく過ごせるスペースを作ってあげるだけでも、犬の暮らしの質を向上させることができます。
飼い主としても、大切な家族である子にはできるだけ快適に暮らして健康でいてほしいものです。
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