獣医療の進歩により、犬猫の平均寿命はより長くなっています。
一緒にいられる時間が長くなると同時に、病気になっても高齢のために思うように手術ができない、寝たきりになった時の介護が大変、といった問題も増えてきています。
若々しさを保つにはどうしたらいいのか、犬猫行動アナリスト犬猫飼養アドバイザーが解説します。

「身体が小さい」ことのリスク

現在、街中で見かける犬の中には、とても小さい極小サイズの子がいます。
おそらく通常サイズの子や中型、大型犬に比べても飼育スペース、運動量、食事量などが少なく、飼いやすいイメージもあるのでしょう。
より小型化した犬たちに人気が集まる傾向にある、と聞いたこともあります。

そんな小さい身体の犬たちには、思わぬケガや手術が必要になった時の麻酔のリスクが他の犬たちより高くなります。
通常でも、持病を持っていたり、シニアになってくると麻酔の危険性が増すわけですが、身体が小さいとその危険性はより高まります。
そのため、身体が小さいという理由で、必要な手術が受けられない可能性があるのです。

また、身体が小さく骨格が華奢だと、骨折のリスクも増大。
低い段差に躓いて、や、スマートフォンを犬の足に落としてしまって、といったほんの些細なことで骨折する可能性があるので、通常よりも注意する必要があります。

シニアに必要な「適度な刺激」

シニアになった時に気をつけたいのが「認知症」です。
認知症は犬、猫ともに起こると言われています。
好発犬種としてよく挙げられるのが柴犬などの日本犬ですが、もちろん他の犬種であっても認知症を発症する場合があります。

人間同様、発症原因は様々で、治療も難しい認知症。
では、なるべく認知症にならないようにするにはどのようにすればいいのでしょうか。
それは、「脳への適度な刺激」と言われています。
例えば若い頃から旅行に連れて行って様々な刺激を体験させる、シニアになって視力、聴力が衰えてきたら、嗅覚を利用した遊びなどを取り入れる、といったものです。
そうすることで、適度に脳が刺激され、認知症の発症を遅らせたり、予防することに繋がるとされています。

もちろん、認知症の症状は様々あり、すべてが脳への刺激だけで防げるわけではありません。
しかし、人間同様「健康寿命」を伸ばすことで、飼い主さんとより長い時間、楽しい思いでを作れるなら、それに越したことはありません。
シニアになったからといって室内で寝て過ごさせるのではなく、適度にお散歩やプチ旅行に行ったり、宝探しをさせたりと、シニアだからこそ楽しめることを見つけて一緒に楽しんでみましょう。

 
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