日中は過ごしやすい日が多いですが、朝晩の気温はすっかり下がってきましたね。
我が家では夜中、猫たちが布団に潜り込んでくることが増え、気がつくとベッドを占領される季節になってきました。
これからどんどん気温が下がる一方ですが、季節に応じて気をつけたいペットの健康管理、特にシニア犬猫の対策について、愛玩動物介護士からご紹介します。

これからの時期に気をつけるべきこと①「脱水」

これからの時期、「気温の低下による飲水量の低下が招く脱水」に要注意!
とくに、シニア期の犬や猫では腎臓病を抱えている子も少なくはないので、お水はしっかり摂取してほしいところ。
しかし、水道からくんだばかりのお水は冷たいことが多く、飲水をためらうことがあります。
また、冷たいお水はお腹の負担になることも考えられます。
前もってくんでおいて、室温程度になったお水を与えるようにしてもいいでしょうし、お湯を加えてあたたかくした状態で与えると飲みやすくなるでしょう。

我が家でも、これからの時期、温かいお湯じゃないと飲まない猫がいます。
置いておくと冷めてしまい、そうすると飲まなくなるため、時間を見てお湯を足して飲水を促すようにしています。
特に朝方は、冷えた体を温めるためか、日中より熱めのお湯でないと飲んでくれません。
どの程度の温かさであればよく飲んでくれるのか、観察してみても良いかもしれませんね。

これからの時期に気をつけるべきこと②「低温やけど」

使う暖房器具によっては、低温やけどの恐れがあることも知っておきましょう。
低温やけどとは、体温より少し高めの温度(約44~50℃くらい)に同じ部位が長い時間接触することで生じるやけどのことを言い、通常のやけどに比べて治りが遅く、痛みが長期化しやすいという特徴があります。

また低温やけどは通常のやけどと違い、瞬発的な痛みや熱さがないためにすぐには気付かず、重症化してしまうことがあります。

エアコンは空気全体を温めてくれますが、ホットカーペットや湯たんぽなどは上記の「同じ部位が長時間、熱に接触する」可能性のある典型的な暖房器具でしょう。
一見安全に見える防寒グッズでも、使い方を間違えると低温やけどの原因になりますから注意してください。

こたつに関しても、長時間こたつの中にいることで脱水症状を引き起こす可能性があり、また、ヒーターに近い部分がやけどをしてしまう可能性をはらんでいますから、他の暖房器具同様注意が必要でしょう。

さらに私たちが犬や猫の低温やけどに気がつきにくい要因が、被毛にあります。
被毛があることが、皮膚に熱さが伝わりにくく低温やけどの原因になるとともに、さらに低温やけどになっても私たち飼い主が気づかない原因となっているそうです。

ペットを低温やけどから守るための対策としては、

  1. ヒーターや湯たんぽを使用する際には、カバーや毛布でくるむこと
  2. タイマー機能が付いている場合は利用すること
  3. ケージなど限られた空間でヒーターを使用する場合には、ヒーターなどのない場所を作って、ペット自身が熱さから逃げられる場所を用意すること
  4. 病気や年齢などにより、寝たきりになっている子でヒーター類を使用する場合には、こまめに体位変換をすること
    (元気であっても、ホットカーペットやこたつで長時間同じ体勢で寝ているような場合には、あえて動かすように働きかけましょう)

などがあげられます。

私自身も若い頃に低温やけどを負ってしまったことがありますが、治療にも時間がかかったうえ、いまだに痕が残っています。
ペットたちがそのような思いをしないで済むよう、暖房器具の使用には十分注意していきましょう。

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