梅雨時に良くみられるカエル。
苦手な人が多い一方、子どもたちはアマガエルを見つけるとおっかなびっくり捕まえたりもするものです。

そんなアマガエルですが、つい最近、皮膚から微量の毒を分泌しているから触った後は必ず手を洗うようにと告知され、話題にもなりましたね。
実は、カエルというのは、お外にいく機会のある猫ちゃんでは、少し気を付けた方が良い生きものです。
その理由を、猫健康管理士からご説明します!

「マンソン裂頭条虫」を媒介する場合がある

お腹の中に寄生する寄生虫に、「マンソン裂頭条虫」という虫がいます。
これは、人にも感染する虫で、北海道を除く全国各地で感染の報告が挙げられています。

マンソン裂頭条虫の成虫は、全長 60cm~100cm、最大幅 10mm 以下で、犬、猫、キツネ、タヌキなどを終宿主とし、形状としては平たい麺のような形をしていて、小腸に寄生しています。

卵はそれらの動物から糞便とともに排出され、水中で孵化し、第 1 中間宿主であるケンミジンコ類に摂取されます。
ケンミジンコではプロセルコイド(裂頭条虫科の条虫の生活環の1ステージ)まで発育し、これを摂取したカエルなどの両生類、爬虫類、鳥類、ネズミなどの小型哺乳類が第 2 中間宿主となり、約 20 日で幼虫(プレロセルコイド)となります。
猫は、中間宿主であるカエル、ヘビ、鳥類、ネズミなどの小型哺乳類を捕食することにより感染が成立します。

症状は?

これといった症状が現れないことも多いですが、多数寄生すると嘔吐や下痢、食欲不振等が見られます。
また、条虫の片節が肛門から這い出してうごめくため、かゆがってお尻を地面にこすりつけるなどの行動を取る猫もいます。
通常は便の表面や肛門周囲に付着しているちぎれた虫体(これを片節といいます)が発見され、感染がわかることが多いと言われています。

予防は?

はっきり言って、室外に出さないのが一番です。
というのも、ノミが媒介する瓜実条虫や、ドブネズミが媒介する猫条虫など、外に出ることで感染する虫が多くいます。
もちろん、ノミなどは飼い主さんが気がつかずに持って帰ることもありますから、ノミの駆除は完全室内飼いであっても必要ですが、外に出なければ感染を防げる病気は色々あります。

猫は自由に生きるもの、室内だけなんてかわいそう、という発想は今は昔のもの。
人口や車、自転車などが増えた現代は、外に出る行為は猫をあえて危険にさらすようなものです。
室内でも楽しめるようなグッズは色々売られていますから、それらを駆使して完全室内飼いでも楽しく過ごせるように工夫しながら、寄生虫から愛猫を守っていきましょう。

窓の外を眺める猫2匹

 

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