まだまだ暑い日々が続いていますが、皆様体調はいかがですか?
今週は台風接近も予想され、なかなか落ち着かない1週間となりそうですね。
さて、今回は猫疾病予防管理士のおうちの猫に起きた「ホットスポット(急性湿疹)」について、ご紹介していきたいと思います。
気付いたきっかけ
実は、お盆に入る少し前、脇腹の部分に”おハゲ”ができていることに気がつきました。
よく年下の猫と取っ組み合いをしていておハゲができることがあったので、今回も最初は毛を毟られた跡だとばかり思っていました。
もちろんひどい噛み跡や傷口であれば病院へ連れて行きますが、患部を見てもうっすら赤くなっているくらいで傷はなく、一応消毒して様子を見ようということにしました。
ただ、そのおハゲ、最初は1カ所だったのが、数日経つと2カ所、3カ所と増えていくではないですか。
さすがにこれはなにか皮膚の病気なのでは、と、他の猫たちに感染する可能性のある皮膚病や、人にもうつる皮膚病が頭の中をよぎりました。
慌てて隔離部屋を作るとともに、他の猫に似たようなおハゲがないか確認することに。
幸い他の猫に同じようなおハゲは見られず一安心。
ホットスポットとは?
その後、動物病院で色々検査を受けた結果判明したのが、ホットスポット、「急性湿疹」や「化膿性外傷性皮膚炎」と呼ばれる皮膚の病気だったのです。
ちなみにこの病気は猫だけに起こるのではなく、犬にも起こりえる病気です。
痒みがあるためしきりに舐めたり、爪で引っ掻いたりすることで患部の状態が悪化し、きちんと治療を行わないと爪痕によってどんどん炎症がひどくなってしまいます。
さらに、ホットスポットの部分には脱毛が起こります。
皮膚自体は問題のない場合もあるものの、炎症がひどい場合は膿や血液で固まってしまうこともあります。
しかし痛みがあることから触られることを嫌がり、確認しようと思っても逃げて隠れてしまったり、触られまいとして攻撃してくることもあるため、疑わしい時には無理に自分で確認しようとせず、動物病院で診てもらうことが一番かもしれません。
発症の原因
このホットスポット、原因は様々ですが、梅雨や夏季で雨が降った後に発症することが多いようです。
また、アレルギーやノミ、ダニの寄生によるもの、他の猫から受けた傷によってもホットスポットが起きてしまうとのこと。
我が家の場合、他の猫との取っ組み合いで出来たであろう小さな傷に、雨上がり後の気温上昇と湿気によって細菌が繁殖してしまった結果、ホットスポットを引き起こしてしまったのだろう、とのことでした。
現在も治療中ではありますが、痒みも治まり、皮膚の状態も改善されつつあります。
しかし、ホットスポットは繰り返すことの多い病気とのことで、今後も注意深く皮膚の状態を確認していく必要があるでしょう。
我が家の猫たちの中で初めて目にすることになったホットスポット。
驚くとともに、今までの猫たちって取っ組み合いするような子はいなかったんだね、と歴代の猫たちを偲ぶ機会にもなりました。
まだまだ蒸し暑い日々が続くようですから、ねこちゃんわんちゃんを飼われている皆様、ホットスポットにはお気をつけ下さいね。
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