寒さが和らぎ、お散歩が楽しい時期になってきましたが、少し心配なニュースが入ってきました。
3月下旬、島根県内で、お散歩を終えた飼い犬が突然死んだ、という連絡が相次ぎ、保健所が死因を調べているというのです。
亡くなったのは飼い犬4頭に野良犬1頭の、合わせて5頭。
原因不明の犬の死が相次いだのは、3月21日の夕方から23日の朝にかけてといい、飼い犬は、いずれもお散歩から帰って来たあとに体調を崩し亡くなってしまったといいます。
ニュースによると、お散歩コースである河川敷に「見慣れない不審な物」が落ちていて、近づいたり舐めたりしたので慌てて引き離したものの、自宅に戻って1時間後くらいで体調が急変し、そのまま亡くなってしまった子もいるそうです。
保健所では、死んだ犬の解剖を専門の大学に依頼し死因の究明を進めているものの、突然愛犬を失った飼い主の悲しみはいかほどでしょうか。
今回の突然死は、なんらかの感染症や偶然であることは考えにくく、かといって市販の除草剤やネズミ駆除などの薬剤であれば、口に入れた直後に死ぬことは考えにくいそうです。
そうなると、突然死に結びつく「相当強い毒性をもった何か」が、河川敷に置かれていたか撒かれていた、と考えられます。
それが人為的なのか偶然なのか。
とはいえ、いつものお散歩コースに愛犬の命を奪いかねない何かがあるだなんて、誰が想像するでしょうか。
しかし、昔から道路や庭に毒物が撒かれ、犬や猫の命が奪われる、という事件が起きているのも事実です。
お散歩中、愛犬の命を守れるのは飼い主だけです。
とくに、何か見慣れないものを発見すると気になって近づき、匂いを嗅いだりくわえようとするのは犬として当然の行動でもありますし、くわえたものを慌てて取り上げる、という経験をした人もいるのではないでしょうか。
ただ、薬物(毒物)の場合、くわえたり飲み込んだりしなくても、鼻先に付着した物質を舐めとったことで体内に摂取し、症状が出てしまうこともあるでしょう。
ですから、くわえなかった、飲み込まなかったから安心、というわけにはいきません。
とにかく、見慣れないものには絶対に近づかない、匂いを嗅がせない、くわえさせない、ことが重要になります。
そのためには、犬が何に興味をひかれているのかを常に気にすると同時に、お散歩中とはいえ、飼い主から離れないようリードは短めに持たなくてはいけません。
排泄物の処理中などは犬から目を離してしまうこともあるでしょうから、処理する前に近くに何もないことをチェックすることも忘れないようにしてください。
楽しいはずのお散歩が突然の死別という悲劇に繋がってしまった今回の件は、誰にでも起こりえることです。
そのことを忘れないよう、お散歩時には充分気をつけるようにして下さい。
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