いよいよ始まった今年の大型連休。
この機会に、近場はもちろん、遠方へお出かけすることもあるでしょう。
もしかしたら、ペットを一緒に連れて行く方もいるかもしれません。
しかし、先日こんな記事を目にしました。
あるサービスエリアで、車から降ろした猫が驚いて逃げ出してしまうという出来事が報じられました。発見までに数日を要したものの、無事に保護された、というものです。
以前に比べるとドッグランを併設したサービスエリアなども増えてきて、よりペットとの旅行を楽しめるようになったとは思います。
しかし、犬や猫と一緒に旅行をする際には、普段以上に注意が必要です。
本日は、愛犬・愛猫と安全に旅を楽しむために気を付けるべきポイント、万が一逃げてしまったときの対処法、そして動物たちの移動距離についてペット・トラベルアドバイザー(R)からご紹介します。
旅行中の注意
・リード、ハーネス、キャリーケースを必ず使用し、車外では絶対にフリーにしない。
・ハーネスや首輪は、しっかりフィットしているか事前に確認しておく。
・キャリーケースは、動物専用のものを使い、移動中も必ず扉をロックする。
・こまめに休憩を取り、水分補給と排泄の時間を確保する。
・事前にペットと泊まれる宿泊施設を確認し、ルールを把握しておく。
とくに、休憩のために車から降りたり乗り込んだりする瞬間、目を話した隙に、一瞬の気の緩みで、逃走につながる恐れがありますから、絶対に目を離したり、油断してはいけません。
もし逃げてしまったら
・すぐに周囲を捜索し、名前を呼びながら探す。
・近隣施設(サービスエリアの管理事務所など)に連絡し、協力を依頼すると同時に、近隣の警察署や保健所へも状況を説明しておく。
・SNSやペット捜索サイトにも情報を掲載し、多くの目で探してもらう。
・迷子札やマイクロチップの情報を最新にしておくと、発見時の身元確認がスムーズです。
とくに、何日も見つからない場合には、迷子の犬や猫として警察署や保健所、愛護施設等へ保護されている可能もありますから、そうした施設への連絡は必要です。
犬や猫の移動距離
犬や猫は、驚いた直後はパニック状態で移動することがあり、移動距離には個体差があります。
【猫の場合】
平均して500メートル以内に潜んでいることが多いですが、特に警戒心の強い猫は2〜3キロメートル離れた場所で発見されることもあります。
【犬の場合】
小型犬は1〜2キロメートル、中型犬以上では5キロメートル以上移動することも珍しくありません。特に飼い主を探して動き続ける性質があるため、遠方で発見されるケースも見られます。
特に猫は環境の変化に敏感で、移動そのものを好みません。
もちろん個体差はあって、我が家でも3頭いる猫のうち、1頭はお出かけが大好きで、ドライブなどを予定している日は、飼い主の行動をみて察知するのか、自分からキャリーに入ってスタンバイするほどです。
そのようなときは、一緒に出かけはするものの、絶対にキャリーから外に出すことはありません。
キャリーから外の景色を楽しんでもらいます。
こうした猫と一緒のおでかけに賛否両論あることは確かですが、こうしたお出かけは災害時の避難訓練としても活用できます。
まずは「絶対に逃さないためにできること」を徹底すること、そして、万が一が起きたときにどうしたらいいのか、犬や猫がどのように行動するのかを理解することが大切なことでしょう。
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